関税で世界を揺るがすアメリカだが、そのアメリカで絶大な支持を集めるトヨタ タコマが、2026年モデルでさらに進化した。デザインの磨き込みからパワートレーン、オフロード性能まで、どの角度から見ても“本場のピックアップ”らしさ全開。日本でも走らせたくなる魅力をじっくり紹介する。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
【画像ギャラリー】トヨタ タコマの悪路の走りを見て!(19枚)画像ギャラリー進化が止まらない! 2026年型タコマの最新アップデート
2026年モデルのタコマは、20年以上ミッドサイズピックアップの王座を守り続ける車種らしく、今回も着実なアップデートを施してきた。
主力グレードのTRDオフロード、TRDスポーツ、TRDプリランナーには、ブラックフロントロゴが加わり、18インチTRDホイールと32インチのオールテレーンタイヤの採用で力強い足元を獲得した。
ボディカラーにはヘリテージブルーや、TRD Pro専用のウェイブメーカー(明るいブルー)といった新色も追加されている。
パワートレーンは2.4Lターボのi-FORCEと、ハイブリッドのi-FORCE MAXをラインナップ。
i-FORCE MAXは326hpと465lb-ft(約64.3kgm)を発揮し、複合燃費23MPG(約9.7km/L)を達成する一方、標準のi-FORCEでも278hpと317lb-ft(約43.8kgm)で高速燃費26MPG(約10.9km/L)をマークする。6速のインテリジェントMTを選べる点も走り好きには魅力的だ。
オフロード系の仕上がりも抜群で、TRD ProはFOX製QS3ショックとIsoDynamic Performanceフロントシートを搭載し荒地での安定性をアップ。人気のトレイルハンターはオールドマンエミュー製2.5インチショックや33インチタイヤを備え、本格派の走りに応える構成となっている。
タコマの基本スペックと走りのポテンシャルをチェック
タコマの基本構造はTNGA-Fプラットフォームを採用し、強靭さと軽量化を両立。リアには多くのグレードでマルチリンク式コイルスプリングが採用され、乗り心地と操縦安定性が大幅に向上した。
オフロード性能に関しても、スタビライザーディスコネクト(SDM)、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、電子制御ロッキングリアデフなどを装備。けん引力は最大6500ポンド、積載量は最大1705ポンドと実力派のピックアップらしい力強さだ。
室内では14インチタッチスクリーンや12.3インチデジタルクラスター、JBLプレミアムオーディオ+FLEXスピーカーといった最新装備を整え、Toyota Safety Sense 3.0も標準化されている。
折しも日本ではアメリカ製トヨタ車の逆輸入が囁かれているものの、タコマはメキシコ産だけに残念ながら候補には入らない(※タンドラはアメリカ製)。しかしそれでもアメリカを走るタコマの姿は実にカッコイイ。思わず「日本でも走らせたい!」と妄想してしまう一台である。





















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