10月に東風日産が中国で発表したプラグインハイブリッド「N6」が正式発表された。ベースモデルは9万9900元(約220万円)という衝撃価格! 日産はBEVのN7が絶好調だが、その勢いでプラグインハイブリッドでも存在感を示したいところ。日本導入も検討してほしい!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車
【画像ギャラリー】N6の全グレードはここからチェック!(29枚)画像ギャラリー流麗フォルムに最新コンセプトを盛り込んだ意欲作
N6は東風日産が初めて投入するPHEVセダンで、EV「N7」と同じNEVアーキテクチャーを採用する。1.5L 4気筒エンジンはピックアップトラック「フロンティアPRO」と共通だが、向こうがターボ付きなのに対し、こちらは自然吸気。なによりフロンティアPROのFRに対し、こちらはエンジンを横置きするFFだ。
駆動用モーターだがクラッチを介してトランスミッションと一体化されたタイプ。エンジン直結も可能だから高速燃費も悪くない。
エクステリアのデザインテーマは「風迹美学」。前後に独自造形のLEDランプを配した流線形スタイルは、シンプルながら伸びやかで存在感がある。
車体サイズは全長4831mm×全幅1885mm×全高1491mm、ホイールベース2815mmと堂々としたセダンの体躯で、エレガントさと実用性の両立を狙った仕上がりだ。
ボディカラーは中国の自然をモチーフにした6色展開で、ファミリー層が求める落ち着きと華やかさを兼ね備えている。
室内は快適性全振り! ファミリー層の“刺さる”PHEV基準も設定
インテリアは「包み込まれる空間」を掲げ、触感にこだわった素材やゼロホルムアルデヒド認証の内装材を採用し、家族が安心して過ごせる快適空間を実現する。
前席にはAIが体形に合わせて調整するゼロプレッシャーシート、後席にはゼロプレッシャーソファと、最新EV「N7」に匹敵する装備を搭載。室内カラーはアイボリーとブラックの2種類で、ローズゴールドやダークパープルの装飾がアクセントとなっている。
さらにN6は4つの“新基準”を掲げたPHEVとしても注目だ。100kmを2L台のガソリンで走る低燃費、21.1kWhという大容量バッテリーによる最大180kmのEV走行、20分以内の急速充電、年間ランニングコスト2000元(約4万4000円)以内という攻めた指標を提示。
実走テストでは1万4000kmを2.9L/100kmで走破し、ギネス世界記録も更新しているというから本気度がうかがえる。価格は9.99~12.99万元。ベースモデル9万9900元(約220万円)は、同クラスPHEVとして破格中の破格だ。
さて、これだけコスパがよければ日本でも戦えそうな気がする。日産が現在PHEVを持っていない点も導入の理由になり得る。
東風汽車と日産は2025年夏に輸出事業をメインとする合弁会社も立ち上げているから、準備はそろったように見えるが、どうやら当初は東南アジアがメインとなりそう。右ハンドルを一刻も早く作って、日本にも攻勢をかけてほしいところだ。
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コメント
コメントの使い方BYDなど中華大手の長所は、雇った欧州デザイナー達から学んだ、スマートなデザインと
数字で世界一線級のバッテリーパフォーマンス、それらを圧倒的な安価で提供できること。
一方で短所はマネジメント性能や各種安全性の低さ。そこにBEVを炎上させてこなかった日産の技術が合致したら、理論上は最強になるはず。
焦点は、本当に長所同士が組み合った車になったかどうか。短所そのままだったら日本じゃ決して売れない