日産 N7が1カ月で販売台数1万台突破!! EV先進国でN7が受けたのは、コスパとやはり「技術力」だ!

日産 N7が1カ月で販売台数1万台突破!! EV先進国でN7が受けたのは、コスパとやはり「技術力」だ!

 日産が中国市場向けに投入したBEVであるN7。その注目度が高いことや2025年6月時点で、累計受注が50日で2万台を突破したことは以前にもお伝えしたが、今度はなんと販売台数が1カ月で1万台を突破したそうなのだ。EV大国で正面から戦いにいった日産 N7を褒めたいところではあるが、そもそもどんな点が向こうで評価されているのか? 少し観察してみよう。

文:ベストカーWeb/写真:日産

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日産 N7が中国で大好調!?

2025年4月に中国で登場した日産 N7
2025年4月に中国で登場した日産 N7

 中国で展開されている日産 N7の販売台数がなんと、1カ月で1万台を突破するほどの好評ぶりだそうだ! 2025年9月8日に日産が公開した同年8月の中国での業績は、全車種合わせて5万8756台にのぼるが、そのなかでも東風日産のN7は1万148台を売り上げているのだ。

 これはN7だけで、全体の約17%つまり2割弱の売り上げを誇っているということになる。また、8月31日までの累計台数は2万6491台で、納車量も4週連続で上昇しているときたからかなり好調そうだ! しかも驚くべきことに、納車にかかる時間も大幅に短縮されて、大体2~4週程度、なかにはなんと1~2週で購入者の手にとどく地域もあるとか!

一体N7のなにが中国で受けているのか!? 

強みとして宣伝しているだけあって内装、とくにシートのAI調節機能は現地でも絶賛されている模様
強みとして宣伝しているだけあって内装、とくにシートのAI調節機能は現地でも絶賛されている模様

 日産の発表する数字からN7の人気もうかがえるが、現地でも好評の声があがっているようだ。ネットでのコメントや動画投稿サイトなどを見る限りの話だが、どうやらN7で注目されているのは、やはり最大のウリでもあるシート技術な模様。

 AIによって最適な座り心地を調整してくれる「AI ゼロ・プレッシャー・クラウド・クッション・シート」がとにかく絶賛されている。中国のクルマ紹介系動画でも、外装の紹介はほどほどにといったところでいちはやく内装に触れるものが多い。

 あと地味に、冷蔵はもちろんホット飲料などの保温もできるスマート冷蔵庫も人気なようだ。身体を冷やすことなどに注意深く、飲み物の温度を大事にする人が多い中国では、たしかにこういった機能は受け入れられやすいだろう。

 走りもおおむね好意的に受け止められているようだ。とくにサスペンションのおだやかさがシートの技術に合わさり、快適さをもたらしてくれると評価する声も。加減速も悪くないようで、大排気量NA車のようだという感想もあがっていた。

新デザイン内装のローズモカにも注目!

特別内装カラーの「ローズモカ」。ピンクが印象的かもしれないが、特別感が高級さを演出してくれる
特別内装カラーの「ローズモカ」。ピンクが印象的かもしれないが、特別感が高級さを演出してくれる

 また、日産としては購入層を「35歳以下の若いファミリーユーザーで、うち70%が初めて日産車を購入するお客さま」としているが、「初めてガソリン車からEVに乗り換える人にもオススメ」といった現地の声まで見られた。

 そんなN7だが、2025年8月29日には「成都国際モーターショー」にて、限定内装色となる「玫瑰摩卡(ローズモカ)」を発表。広告塔には中国では有名な毛暁彤を起用しているほか、N7は女性オーナーが約33%にも上っていることから、そのあたりを意識したデザインや宣伝になっているようだ。

 また、ホームページ上でのイメージ写真をみる限りでは、まさに日産の言う「若いファミリーユーザー」のなかでも、若めの夫婦あるいは子どもはとくにいないものの、2人で楽しんでいる夫婦層といったところも狙っているように見受けられる。

 いまやEV先進国となった中国で、日産の送り出すN7が奮闘しているというニュースは喜ばしいもの。今後の動向に目が離せないだけでなく、中国での成功がひょっとしたら日本でのEV市場に大きな影響や変化を与えるかもしれない。

 

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