三菱ふそう 新型スーパーグレートを21年ぶりフルチェンジ!!


なんと全車AMTを搭載! MTは消滅する!!

 新エンジン以上に驚いたのがミッションだ。すべての車型に2ペダルのAMTが搭載される。MTは設定さえない。三菱ふそうは、大型路線バスで全車AT化という思い切ったラインアップを展開しており、それに続く大胆な2ペダル戦略といえるだろう。

 大型トラック、バス業界は構造的なドライバー不足に悩まされており、その対策としてMTに比べて運転操作が容易で安全性も高く、ドライバーの技量による実燃費の差がでにくい2ペダルの導入は時代の趨勢とも言われている。

 ただ、MTに”誇り”を持っているベテランドライバーも多く、また事業者サイドでのMTの”燃費性能神話”も根強い。スーパーグレートの全車2ペダル採用ははたして業界でどう評価されるだろうか。

進化したAMTを体感! まさにイージードライブ

 さて、いよいよ新型スーパーグレートに試乗する。まず実感したのは、「シフトパイロット」とネーミングも一新されたAMTのフィールの良さ。

 シフトアップのショックが少なく、シフトレバー操作による意図的なシフトアップ、ダウンもスムーズで、従来型のAMTからかなり進化しているのがわかる。

 さらに、トルコンATのようなクリープ機能が追加されたのも見逃せない。従来のAMTでは少々テクニックが必要だった微速動作が容易になる。なお、クリープ機能をオフにする「ロッキングフリーモード」も追加されている。

 試乗会では、スタックからの脱出も体験した。オフロードコースにスタック状態を想定した深い段差が設定されており、このモードを利用し、車体を前後に揺らしつつ、勢いをつけて脱出するのだ。

 新エンジンとのマッチングもよく、軽量化効果によるフットワークの軽さも新型の特徴といっていいだろう。

 エンジンのパワー、トルク特性も申し分なく、高速周回路でのテスト走行では直進安定性が感じられた。

 あえて気になる点を挙げるとすれば、発進時に感じた低速トルクの僅かな不足だろうか。新エンジンのスペック上のパワー&トルクは十分とはいえ、やはり小排気量化の影響があるのかもしれない。

オフロードコースに用意されたのはダンプ。意図的にスタック状態を作り出したセクションでは、後輪が段差に差しかかった時にアクセルをオフするとクラッチが切れた状態になり、車体が下がったら再びアクセルオンにする動作を繰り返して段差を乗り越える走り方にもチャレンジした  

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