トヨタの新型ハリアーが6月17日のデビューを控え、予約受注を開始。予想を超える“攻めの”正式価格は、実質値下げと判明。
いよいよ新型ハリアーのデビューが直前に迫ってきた。4月13日にスタイル・概要が発表され、大いに注目を集めたが、このほど遠藤徹氏の調べにより、全グレードの正式価格がわかった。
従来型とほぼ据え置きの価格は、装備まで考えると、実勢値下げといえ、SUVトップセラーを視野に入れ、トヨタが新型ハリアーに「戦略的な価格」を設定したともいえる。
以下、価格の詳細や納期など、取材でわかった最新情報をお伝えしたい。
文:遠藤徹
写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】外観、内装で進化実感! 新型ハリアー +現行型を写真で詳しく
新型ハリアーは299万円から! 受注好調で納期&値引きは?
トヨタはこのほど6月17日に発売する新型ハリアーの価格を決めて先行予約の受付を開始した。
新型ハリアーの車両本体価格は299万~504万円で従来モデルに比べるとほぼ据え置きとなっている。コストアップ分を加味すると実質値下げともいえる設定である。
今のところ好調な滑り出しで5月中旬現在では、これまで専売だったトヨペット店だと、6月分の割り当て台数はすべて予約受注済みで、7月以降分の受付となっている。正式な発売後だと6か月以上の納車待ちになる見通しである。
新型車から全国規模で全系列店の併売になったわけだが、先行予約はかつての専売店だったトヨペット店が5月10日、他の3系列店は5月15日と差をつけている。
売れ筋の「2.5ハイブリッド Z」(車両本体価格452万円/FF)に、有料色のホワイトパールクリスタルシャイン、パノラミックビューモニター、フロアマット、ドライブレコーダー、グラスコーティングのガードコスメ、サイドバイザー、ETC2.0などのオプション、付属品をつけて弾いて貰うと、法定、法定外の費用を含めて総額480万円弱と出た。
車両本体からの値引きは15万円、オプション&付属品からは10万円程度の初回回答となっている。
注目の新型ハリアー 全グレード&価格は?
今後全系列店が本格的な受注活動に入れば、トータルでは月間8000台規模に拡大し、SUV分野のトップセラーモデルに浮上する可能性もある。
新型ハリアーのグレード別車両本体価格は以下のとおり。
【2L NAガソリン車/FF】
「S」/299万円
「G」/341万円
「Gレザーパッケージ」/371万円
「Z」/393万円
「Zレザーパッケージ」/423万円
【2L NAガソリン車/4WD】
「S」/319万円
「G」/361万円
「Gレザーパッケージ」/391万円
「Z」/413万円
「Zレザーパッケージ」/443万円
【2.5ハイブリッド】
「S」/358万円
「G」/400万円
「Gレザーパッケージ」/430万円
「Z」/452万円
「Zレザーパッケージ」/482万円
「S」(※E-Four)/380万円
「G」(E-Four)/422万円
「Gレザーパッケージ」(E-Four)/452万円
「Z」(E-Four)/474万円
「Zレザーパッケージ」/(E-Four)504万円
(編注:※E-Fourは電気式4WD。また、従来型に設定されていた2Lターボエンジン車は、新型では設定されていない)
【証言1:首都圏トヨペット店営業担当者】
新型ハリアーはトヨペット店の場合、5月10日に価格が決まり、先行予約の受付が可能になっている。
好調な滑り出しで歴代ハリアーからの代替えを中心に受注が進んでいる。すでに6月分の割り当てを消化し、7月以降分に取り掛かっているところだ。
19インチアルミホイール、12.3インチ高精細TFTワイドタッチセンターディスプレイ&静電式ヒーターコントロールパネル、リアスポイラーなどを標準装備した最上級の「2.5ハイブリッド Zレザーパッケージ」(FF)を中心に引き合いが多くなっている。
6月17日の正式発売までには6か月以上の納車待ちになる可能性がある。
今回モデルからトヨタ全系列店の併売になったが、トヨペット店は歴代モデルの専売店であり、多数の代替え母体を保有しているので、当分は他系列店との競合で困ることはないと予想している。
コメント
コメントの使い方