トヨタの2JZ-GTEはあえてのサルーンで味わう!?
忘れてはならないのがトヨタが誇る3Lの直6エンジン、「2JZ-GTE」だ。こちらも自主規制値の280psながら、トルクは44.0kgmとRB26の40.0kgm(R34)よりも図太い。
こちらもツインターボで武装しているが、高回転まで回させるRBに対して、2JZ-GTEは低中速域のトルクフルな特性が特徴。
搭載車種はJZA80のスープラ(RZ)、そしてスポーツセダンのアリスト(V300)。どちらもスペックは同じだが、かたやゲトラグ製の6MTで駆るスープラと、4ATで走るアリストとではクルマ自体のキャラクターは異なる。
この2JZ-GTEもモータースポーツでの活躍は有名で、スーパーGTではスープラを駆る脇阪寿一選手や、立川祐路選手など多くの名選手を生み出した(スーパーGTのスープラは途中でエンジンが幾度か変わっているが)。
そんな名機2JZ-GTEを味わうのにベストカーWEBがおすすめしたいのが、JZS16系アリストのV300。トランスミッションこそ4ATだがエンジンはスープラと同じ2JZ-GTEを搭載。
乗り味は決して豪快なものではないが、大トルクがもたらす加速感で高速道路などのドライブは快適そのもの。
JZS16系は2代目のレクサスGSでもあるが、この2JZ-GTEエンジン仕様は輸出されることなく、国内専用モデルだったというのも贅沢だ。
またスープラよりも積極的にアリストを選びたい理由は価格にもある。スープラRZは個体数が少なく、走行距離10万kmオーバーの個体でも250万円以上の価格帯で推移している。修復歴ナシ、走行5万km以下で絞ると300万円は軽くオーバー。
いっぽうのアリストは5万km程度でも100万円以内がメインの価格帯。しかもドレスアップ傾向が強い車種だけに、ノーマル車になるほど価格が走行距離のわりに安い。
勝手なオススメとしてはノーマルルックスでタイヤ、サスペンションのリフレッシュなどでサラッと乗るスタイル。
走行距離が浅い個体でノーマルなら、前オーナーはきっとディーラーで定期メインテナンスを受けていたはずだ(記録簿などを確認したい)。そんな個体なら元がタフなエンジンだけに、エンジン関係の故障の心配も少ない。
車体価格とリフレッシュ費用コミコミの150万円で、通勤快速仕様なんてのもいいのでは?
【トヨタアリスト V300】
狙い目:走行距離5万km台、修復歴ナシのノーマル個体
価格帯:80万円〜120万円前後
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