新型ミライース徹底解剖「燃費競争やーめた」の効果は?

■ライバル、スズキ・アルトと比べると?

 ライバル車のアルトとエンジン性能を比べると、実用回転域の駆動力はアルトが勝り、高回転域の吹き上がりはミライースのほうが活発だ。

 走行安定性と乗り心地の優劣は、グレードによって異なる。試乗車のアルトXは上級仕様でスタビライザーと15インチタイヤが備わり、指定空気圧は240kPaだ。

 そのためにカーブを曲がる時の挙動変化がミライースよりも穏やかで、安定性も優れ、乗り心地には柔軟性が伴う。

手に持っているのは体重計です。ミライースは先代型より80㎏軽量化して車重670㎏。いっぽうアルトは60㎏軽量化して車重650㎏。さてどっちが燃費がよくてお買い得?
手に持っているのは体重計です。ミライースは先代型より80㎏軽量化して車重670㎏。いっぽうアルトは60㎏軽量化して車重650㎏。さてどっちが燃費がよくてお買い得?

 しかし、売れ筋のアルトSやLにはスタビライザーが付かず、タイヤは13インチで指定空気圧が280kPaと高い。

 ボディの傾き方には唐突感が伴って乗り心地は少し粗い。このアルトのSやLに比べると、ミライースのほうが安定性、快適性ともに勝る。

 居住性は2車とも同等だが、前席の座り心地はミライース、後席はアルトが少し快適だ。参考値ではあるが取材した時の実燃費(※編集部が計測)は、ミライースが24.6km/L、アルトは21.2km/Lであった。

 新型ミライースは実用燃費が優れ、メカニズムはシンプルながらも安定性や乗り心地が満足できる。

 安全装備は、歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させる新しいスマートアシストIIIを装着した。価格は、実用装備を充実させたX〝SAIII〟が108万円で、先代型に比べると実質的に値下げされている。

 優れた安全装備と実用燃費を両立させ、なおかつ価格を割安に抑えたのが新型ミライースの特徴だ。

【ミライースのシート】前席は腰を包む形状で、軽自動車としては快適に仕上げられている。後席の足元空間にも余裕があり、大人4名が乗車できる。荷室容量は小さいが、リアゲートは大きく開いて使いやすい
【ミライースのシート】前席は腰を包む形状で、軽自動車としては快適に仕上げられている。後席の足元空間にも余裕があり、大人4名が乗車できる。荷室容量は小さいが、リアゲートは大きく開いて使いやすい
【アルトのシート】前席は着座位置が少し高いため、見晴らしが利く。後席の座り心地はミライースよりも若干ではあるが快適だ。荷室の容量はミライースと同程度で、後席を倒せるから実用性に不満を感じることはない
【アルトのシート】前席は着座位置が少し高いため、見晴らしが利く。後席の座り心地はミライースよりも若干ではあるが快適だ。荷室の容量はミライースと同程度で、後席を倒せるから実用性に不満を感じることはない

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