スズキ製198psの1.3L、直4と230psの1.5L、直4を搭載
注目のエンジンは、スズキハヤブサ用の直4ユニットをRPE(Radical Performance Engineering)がチューニングしたもので、排気量は1340cc(198ps)と1500cc(230ps)の2種類が用意されている。トランスミッションはパドルシフト付きのシーケンシャル6速MT、LSDが組み合わされている。
0~96km/h加速および最高速度は1340㏄モデルが3.3秒、227km/h、1500㏄モデルが3.1秒、236.5km/hとなっている。ちなみに我らがGT-Rの0~100km/h加速は2.7秒だから、1.5Lモデルとはいえ、いかにこのSR3 XXが速いかがわかる。
サスペンションはフルアジャスタブルのNik-Linkサスペンション。このNik-Linkサスペンションはダンパーの上部がロッカーに接続されており、そのロッカーは屈曲したバーを介して逆側のロッカーと接続されている。左右どちらかのサスペンションの動きが逆側にも伝わる利点があり、逆側のサスペンションの動きを利用してロールを抑制する利点があるという。
ここで、なぜラディカルが、SR3 XXにスーパーバイク用のスズキ製エンジンを搭載したのか、疑問に思った人がいるかもしれない。
これまで、ラディカル社が生産したレーシングカーには、150ps以上の高出力と300km/hオーバーを誇ったカワサキのニンジャ、スズキの隼、ホンダのブラックバードなど、日本メーカーの1100〜1300cc級輸出モデル、スーパーバイク用のエンジンが搭載されている。
これらの日本製スーパーバイク用の直4エンジンは、ハイパワーでコンパクト、しかも出来のいいクロスレシオ6速ギアボックスまで備えており、このパワートレインを搭載すれば、非常に軽量で戦闘力の高いマシンに仕上がるはず、そして生産量が多く、安価なので部品の供給にも困らないということで、スーパーバイク用のエンジンを採用したといわけだ。
さて、このラディカルSR XXは、まだ価格や詳細については公開されていないが、2020年6月中に予約受付けを開始するという。早くナンバー付きのル・マンカーが公道を走る姿を見てみたい。
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