■気になる先進安全装備「プロパイロット」の実力
日産のプロパイロットは単眼カメラ(モービルアイ製)のみで前走車や車線の認識から距離の測定までを行うシンプルなシステム。
つまり、デバイスよりソフトウェアで勝負というコンセプト。それゆえか、今回エクストレイルでプロパイロットを活用してみた印象として、さまざまなシチュエーションで「お、前より賢くなってるじゃん」と感じるシーンが多かった。
具体的には、いったん車線認識をロストしてから再認識するスピードが早くなったことや、ステアリング制御のふらつきが減少したことなどが代表例だが、それ以外にもいろいろな制御がドライバーの予想を外さなくなった点が好ましい。
例えば、きついコーナーなどにさしかかると、プロパイロットの仕様として車線追従制御がオフになるのだが、新型ではそのタイミングが概ねドライバーの経験値を裏切らない。
プログラムのどこをどう改良したのか知るすべはないが、全体として明らかに洗練度がアップしている。
ただし、それとは裏腹にパワートレーンやシャシーなど、クルマ本体の改善がほとんど感じられなかったのは残念。
いかにもCVTっぽいラバーフィールや、ストローク過大でリニア感覚に欠けるブレーキなどは、相変わらず要改善だと思いますね。
【日産エクストレイル 20Xハイブリッド 4WD】
- 全長4690mm×全幅1820mm×全高1730mm
- ホイールベース2705mm
- 車両重量1640kg
- 最低地上高195mm
- JC08モード燃費20.0km/L(ガソリン仕様の20Sは16.4km/L)
- 価格309万8520円
コメント
コメントの使い方