なぜあえてダイハツブランドで発売?
さて、そもそもトヨタ版のタウンエースは、すでに2008年から日本で販売されていた。では、なぜダイハツはこのタイミングで新型グランマックスを送り出したのか?
リリースには以下のようにその理由が記されている。
「現在日本国内の1トンクラスの小型商用車は底堅い需要があり、建設業やサービス業、農業など、幅広いお客様の業務で利用されている」
「高効率でコンパクトなキャブカーゴ&トラックである『グランマックス カーゴ』『グランマックス トラック』の投入により、軽商用車よりもゆとりをもって仕事をしたいというニーズにお応えし、様々なお客様の仕事や生活を支えていく」
もう少し掘り下げるべく、ダイハツ関係者に取材すると「例えば、グランマックスカーゴの最大積載量は750kgで、ハイゼットカーゴの350kgです。(軽商用の)ハイゼットでは賄えないニーズというところで今回、ダイハツブランドでも販売することになりました」とのことだった。
たしかに、これまでダイハツの国内商用車ラインナップは軽自動車のみとなっており、そうなるとどうしても登録車の商用車が欲しいというユーザーには勧める車種が存在しないことになる。
もちろん、トヨタにはタウンエースがあるのだが、であればウチのブランドでも用意するのがユーザー本位、ということで、新型グランマックスの発売に至ったのだろう。
それゆえ月販目標台数はカーゴ、トラック合計で100台と控えめだが、軽だけでなく登録車でも人々の生活を支える、ダイハツならではの働くクルマといえるかもしれない。
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