ダイハツが6月22日、突如として新型商用車「グランマックスカーゴ」、「グランマックストラック」の2モデルを発表。
軽自動車の雄、ダイハツが送り出す登録車の新型商用バン&トラック、その見覚えある顔つきと、このタイミングでの投入の理由は?
文:ベストカーWeb編集部
写真:DAIHATSU
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新型グランマックスはトヨタ タウンエースの“本家本元”!?
今回発表されたのは、先述のとおり新型グランマックスカーゴ、グランマックストラックの2モデルで、それぞれいわゆるライトバンとトラックとしてビジネスユースに応える商用車。
実は、ダイハツが日本で販売する商品としては初めての海外生産車でもあり、インドネシア現地法人の「アストラ・ダイハツ・モーター」で生産し、日本に輸出・販売する形をとる。
さて、この顔、どこかで見覚えある? と感じた方はご名答。ダイハツの新型グランマックス カーゴ/トラックは、トヨタが販売しているタウンエース バン/トラックの“ダイハツ版”ということになる。
トヨタのタウンエースもグランマックスに合わせてマイナーチェンジモデルを発表しており、両モデルとも9月4日発売予定。
もともとダイハツ生産だったトヨタのタウンエースが2008年には発売されており、今回は開発・生産を担当している、ある意味で“本家”のダイハツブランドとしてグランマックスが発売されたともいえるちょっとレアなケースだ。
スマアシも搭載! ダイハツ版登場で進化した最新小型商用車
さて、新型グランマックスはどんな車なのか? 基本的な内容は当然ながらトヨタのタウンエースに準じたものとなっている。一方、従来型のタウンエースとは異なる装備なども追加されているので、そのあたりも見ていきたい。
まず、新型グランマックスの特長としてダイハツがあげているのは以下の3点。
【1】軽商用車よりもゆとりのある快適性(積載力、使い勝手等)
【2】様々な環境下でも頼れる高い基本性能(走行性能、安全性能等)
【3】グローバルに活躍してきた商用車ならではの高い品質
ダイハツ自身もあげているとおり、グランマックスは軽自動車よりひと回り大きく、なおかつハイエースなどと比べると小型な商用車という位置づけだ。
全長×全幅×全高は、カーゴが4065×1665×1930mm、トラックは同4295×1675×1920mmで、トラックの方がやや全長・全幅ともに大型となる。
価格はカーゴが197万5000~234万7000円、トラックが178万7000~212万9000円で、ともにエンジンは新開発の小型車用1.5L・NAの一本。トランスミッションは5MTと4ATが用意され、駆動方式も2WDのほか4WDがラインナップされている。
ちなみに、カタログ燃費は新しいWLTCモードで、カーゴが12.6km/L(2WD・5MT車)、トラックが12.9km/L(同)となっている。
カーゴの最大荷室長は2名乗車時で2045mm、トラックの荷台フロア長も2480mmとなっていて、これは軽商用バンのハイゼットカーゴ(荷室長:1860mm)や軽トラックのハイゼットトラック(フロア長:2030mm)と比較しても、ゆとりのサイズとなる。
また、装備面では自動ブレーキの「スマートアシスト」も全車標準装備で、しかも先日発売された新型タフトに準じた夜間の歩行者対応なども可能な最新式のシステムとなっている。
ちなみに、トヨタのタウンエースも今回の改良でこのスマートアシストを新たに標準装備している。
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