VW新型ゴルフ、熟成の極みに達す! 一生に一度は乗るべし

 2017年5月に大掛かりなマイナーチェンジを実施し、新型に切り替わったフォルクスワーゲン・ゴルフ。ゴルフといえばCセグメント(オーリスやシビック、ルノーのルーテシアなど)の世界標準車。多くのライバルがこのゴルフを目標にして開発を進めている。

 そんな「偉大なスタンダード」であるゴルフが新型に切り替わったとなれば、ぜひともじっくりチェックしたい。少なくとも「どんな具合か」は知っておきたい。ニコニコ笑顔でバッサリ斬る自動車ジャーナリスト、片岡英明氏が試乗、評価します。

文:片岡英明 写真;藤井元輔
ベストカー2017年7月26日号


■現行型は日本カーオブザイヤーを受賞

 フォルクスワーゲンの代名詞となっているのが、2BOXハッチバックの先駆けとなったゴルフである。Cセグメントのベンチマークと言われ続けていることからわかるように、ゴルフはファミリーカーの優等生だ。

 現行の7代目ゴルフは2013年に日本市場に送り込まれ、その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。実力は折り紙付きだが、そのゴルフが4年ぶりに大がかりなマイナーチェンジを実施した。

【フォルクスワーゲン ゴルフGTI 主要諸元】

 前後のバンパーや新形状のヘッドライトを採用し、インテリアでは先進のデジタルインターフェイスの採用が目を引く。また、自動運転を見据えた運転支援システムと先進の安全技術も盛り込んだ。

 スポーツグレードのGTIはLEDヘッドライトを採用し、2Lの直列4気筒DOHC直噴ターボも10㎰パワーアップしている。新エンジンは230㎰/35.7㎏mのスペックだ。その6速DSG仕様のステアリングを握った。

 ドアを開けると、GTIを象徴する赤いステッチと伝統のタータンチェック柄のシートが目に飛び込んでくる。メーターは12.3インチの大型ディスプレイによるデジタルメーターだ。ナビモードを選ぶと中央にマップが浮かび上がる。見やすさは群を抜く。

 新エンジンは気持ちよくパワーとトルクが盛り上がり、力強い加速を楽しめる。1000回転台から分厚いトルクを発生し、ターボラグも上手に封じていた。パワフル、だが扱いやすい。しかも高回転まで元気いっぱいだ。

 ツインクラッチの6速DSGも熟成の域に達し、自慢のキレのいい変速フィールに加え、滑らかさにも磨きがかけられた。

LEDテールランプ、新造形のバンパーなどでリアスタイルも刷新。テールランプ内側から外側に流れるように光る「ダイナミックターンインジケーター」もオプションで設定される

 ハンドリングは驚くほどニュートラルだ。タイトコーナーでもアンダーステアを巧みに抑え込み、狙ったとおりにクルマが向きを変える。パワーステアリングは正確な操舵フィールで、重さも絶妙。インフォメーションも豊富だ。

 ボディ剛性は高く、サスペンションもしなやかさを増している。足は微小ストロークの領域から滑らかに動き、路面の凹凸や段差を上手にいなす。また、ファットな高性能タイヤを上手に履きこなし、乗り心地も驚くほどよかった。

 熟成の域に達し、高い満足度を与えてくれる改良版GTI。数少ない弱点を挙げるとすれば「デキすぎ」君で、刺激がちょっと薄く感じること、だろうか!?

■GTI以外のグレードはどう変わった?

 GTI同様、前後バンパーデザインが変更され、ヘッドランプやリアコンビランプがLEDになったことで、外観の印象はフレッシュなものに。

 また渋滞時追従支援システム「トラフィック アシスト」が設定された(トレンドライン、GTIおよびRのMT車以外)ほか、プリクラッシュブレーキシステム「フロントアシスト」に、新たに歩行者検知機能が追加された(システム作動速度は5~65㎞/h)。

 そのほかゴルフR、ゴルフオールトラックにはフルデジタルメーター「アクティブ インフォ ディスプレイ」が標準装備される。

GTI伝統のタータンチェック柄シートは不変だが、オプションで本革シートも用意される

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