最新国産コンパクトカー戦線に異状あり!? ノートはe-POWERを武器に販売絶好調。だが、アクアが2017年6月19日に、フィットも6月30日にマイチェンをおこなうなど動きあり!!
この3モデルにスイフト、デミオの実力派、そしてハイブリッドを追加したヴィッツも合わせ、計6モデルの最新コンパクトベストバイを決定。
燃費や室内の広さ、操縦安定性などさまざまな指標で高い平均点をマークし、トップに輝く1台はどれ?
文:渡辺陽一郎/写真:編集部
ベストカー2017年8月10日号
6〜4位 注目の改良モデルと人気車が早くもランクイン!?
■6位 ヴィッツハイブリッド/64点
6位はヴィッツ。内装の質感と乗り心地を向上させたが上質ではない。後席居住性や積載性は悪くないが、フィットに劣る。機能バランスに配慮したが、ライバル車と比較時の特徴と優位性に乏しい。
■5位 アクア/78点
5位はアクア。発売時はコンパクトカーのハイブリッドが先代フィットのみで好調に売れたが、今は車種が増加。緊急自動ブレーキは歩行者を検知できない。
5ドアクーペ風の外観と低重心による安定性は魅力だが、新型は乗り心地を改善した代わりに従来の機敏な印象は薄れた。個性が弱まり、選ぶ決め手に欠ける。
■4位 ノートe-POWER/81点
4位はノートe-POWER。発売から4年以上を経過してe-POWERを加えたので、100kg以上の重量増加が走りのバランスを下げた。
そのいっぽうでモーターだけで駆動するハイブリッドは加減速が滑らかで、ノイズも小さい。アクセル操作だけで速度を自由に調節できる運転感覚は、ユーザーによって好みが分かれるが、走りが平凡になりがちなコンパクトカーに新しい楽しさを与えた。
3位〜1位 ベスト3は実力車勢揃い!! 注目のMCフィットは何位!?
■3位 スイフトハイブリッド/84点
3位はスイフトハイブリッド。車両の性格はデミオに近いが、ボディが大幅に軽く運転感覚も軽快だ。緊急自動ブレーキは歩行者を検知して、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも採用した。安全装備の先進性はフィットに次いで2位になる。
(編集部註/この順位は、先日追加されたストロングハイブリッド版ではなく、昨年12月に登場し現在もラインアップされているマイルドハイブリッド版のものです)
■2位 デミオ/87点
『2名以下乗車で後席を使わず、大きな荷物も積まない』。このニーズに応えるのが2位のデミオ。インパネ周辺の質感はコンパクトで最も高く、運転席の座り心地も快適で、最適な着座姿勢が得られる。
ディーゼルの動力性能はクラス最強で、燃料代も軽油が安いためハイブリッド車に見劣りしない。走りと乗り心地が上質で車好きにも適する。
■1位 フィット/96点
1位はフィットハイブリッドだ。ノーマルエンジン車を含めて買い得度が最も高い。ボディサイズのわりに広い室内を備えて居住性が優れ、特に後席の足元空間はLサイズセダン並みに広い。
荷室も大容量で使いやすく燃費も優れる。ホンダセンシングの採用で、安全装備もナンバーワン。
ただ、通常の乗車が2名以下で後席を使わず、大きな荷物も積まない場合はフィットの価値を充分に発揮できない(この点は2位のデミオが勝る)。
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