ヤリスのクロスオーバーバージョンとして発表されていたヤリスクロス。その外観などはすでに発表されているが、今回は媒体むけにプロトタイプの試乗会が行われた。
ヤリスをSUVに仕立てたと思われていたが、実物を見ていると欧州仕様のリアトーションビームを投入するなど国内仕様のヤリスから大きな変化が見られた。
カラーリングなども含めて「欧州」を感じられるヤリスクロス。オシャレなイメージと手頃なサイズ感もあって人気が出てきそうだ。いったいどんなクルマなのか、吉川賢一氏に紹介してもらおう。
最後に動画もあるのでぜひチェックを!!
【画像ギャラリー】こりゃ売れる予感が!! 実用性アップのヤリスクロス詳細画像
文:吉川賢一/写真:池之平昌信/動画:ABOVE
■ヤリスクロスは細マッチョで存在感があるイケメンキャラ!
ヤリスクロスのサイズは、4180×1765×1560mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2560mmと、「ライズ」より大きく、「RAV4」や「ハリアー」よりも小さい。
パワートレインは、直列3気筒1.5リッターのハイブリッド&リダクション機能付の「THS-II」と、1.5リッターの直3ガソリンエンジン&ダイレクトシフトCVT。
それぞれにFFと4WDが用意されており、4WDシステムは、ハイブリッドがE-Four、ガソリンモデルはダイナミックトルクコントロール4WDとなる。
ヤリスクロスのエクステリアは、一見シンプルだが、高いボンネットラインや、ボディサイドのキャラクターライン、大きく張り出した前後のフェンダー周りなど、パーツの精度が高く、特に、リアフェンダーからテールにかけてのマッシブさからは、只者ではない雰囲気を感じる。
インテリアに関しては、インパネ周りのデザインは、ヤリスとほぼ同じだ。ステアリングには調整幅の大きいチルト&テレスコピックもあり、手触りの良いシート素材も、ヤリスと共通だ。
ただし、ヤリスが手引きのサイドブレーキだったのに対し、ヤリスクロスでは、電動パーキングブレーキが標準となっているほか、このセグメントでは珍しい電動パワーシートも、備えている。
他にも、4:2:4分割可倒式リアシートや、後席を倒さずにゴルフバック2個が積める広い荷室(VDA方式による荷室容量は390L)、6:4分割ができるアジャスタブルデッキボード、そしてハンズフリーパワーバックドアなど、ヤリスに対して、使い勝手は大幅にアップしている。
アドバンスドパーク(パノラミックビューモニター付)や、横風対応制御付のS-VSCや、アダプティブハイビームシステムも設定されている。
【編集部追記】実は予防安全パッケージも最先端
ヤリスクロスにはヤリスと同様に最先端の予防安全パッケージも搭載される。対歩行者については夜間も含めて10〜80km/hの範囲で対応。ミリ波レーダー+単眼カメラの組み合わせでクラストップの安全装備を備える。
また交差点での右直事故や右折後の横断歩行者にも対応しており、見落としがちな直進車や横断歩行者との事故を避けられる確率が上がっている。
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