新型モッカはインテリアも独創的でEVもラインナップ
インテリアも、エクステリア同様に独創的だ。ダッシュボードは、完全にドライバー中心に設計されたユニークなもので、最大12インチサイズの液晶メーターパネルと7インチのタッチスクリーンが備わる。
エアコンやインフォテイメントシステムの操作に必要なメカスイッチもしっかり備わっており、ドイツ車らしいバランス感覚に優れた合理的な設計となっているようだ。
また、シートやトリムもスポーティさを意識したものに仕上げられている。乗員は5人で、ラゲッジスペースを350Lほど備えるようだ。
パワーユニットは、エンジンとEVのふたつに大きく分けられる。主力と目されるガソリンエンジン車は、1.2Lの3気筒ターボエンジンを設定。6速MT専用の100hp/205Nm仕様と、6速MTか8速ATの選択が可能な130hp/230Nm仕様のふたつが用意される。
また、クリーンディーゼルエンジンは、1.5Lの4気筒ターボとなり、6速MT専用仕様で、110hp/250Nmを発揮する。
EVの「Mokka-e」は、100kW(136hp)/260Nmの駆動用モーターと50kWhのリチウムイオン電池を組み合わせたもの。航続距離は最大324km(WLTP3)で、最高速度は150km/hとなる。急速充電は、100kWまで対応している。
これらのスペックからも、他のCMPプラットフォームとパワートレインを共有していることが伺える。
グレード構成は、「ベース」「エディション」「エレガンス」「GSライン」「アルティメート」の5タイプを用意。エンジン車とEVいずれも同じ構成だ。
本国価格(VAT込み)は、ガソリン車が、1万9990~3万2175ユーロ。EVが3万2990~4万1220ユーロとなる。
日本円に換算すると、ガソリン車が約249万円~約400万円。EVが約411万円~約513万円になる。なかなか良いお値段といえる。ただインフォテイメントシステムやコネクテッド機能、先進安全機能などの最新機能も充実している。
気になる日本導入は期待していい?
日本でも人気が高まる都市型コンパクトSUVだけに、当然、日本への導入が予測される。そこでグループPSAジャパンに問い合わせたところ、「現時点では、オペルの展開については、今年2月の発表以上の情報はない」とのこと。
ただし、日本のプレスサイトでのモッカ・ワールドプレミアの資料の最後には、導入時期と仕様は未定と記載されている。裏を返せば、前向きに導入を検討していると捉えて良いのではないだろうか。
もし日本に導入されるとすれば、スポーティなSUVというキャラクターが伝わりやすい上級グレード中心の構成となるはずだ。
充実装備の「エレガンス」とスポーティな「GSライン」、最上級の「アルティメート」の3タイプか。ただ、日本専用に装備を見直し、2タイプくらいに絞ってくるかもしれない。
パワートレインは、ガソリンの130ps仕様の8速ATとEVの2択となるはずだ。いずれにしても、新時代オペルの個性が光る仕様とカラーリングを揃えて欲しいもの。
価格については、予測が難しいが、プジョーやシトロエンに近いイメージになるのではないか。ただ新オペルのポジションも見えない今、全ては憶測にすぎない。今はただ日本参入の続報に期待したい。
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