スズキのコンパクトSUVとして人気のクロスビーが2020年10月15日に安全装備、グレード体系の見直し、ボディカラーの変更などの改良を受けて同日発売を開始。
今や安全装備の充実は、当たり前の改良になっていて、ユーザーとしてはウェルカムだ。
どんな改良が施されたのかについてその詳細を見ていく。
文/ベストカーWeb編集部、写真:SUZUKI
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クロスビーが実質初の改良
クロスビーは東京モーターショー2017で参考出品された後、2017年12月にデビュー。軽SUVとして人気の初代ハスラーの兄貴分的なエクステリアデザインが与えられたコンパクトSUVだ。
今でこそトヨタライズ、ダイハツロッキーといったライバルが出現しているが、クロスビーが登場した時にはライバル不在ということもあり、独自のポジションを確立。
スズキはほかのメーカー同様に既存モデルの安全装備の充実、アップデートを積極的に展開していて、今回はクロスビーがその対象となった。
なお、今回の改良でエクステリアデザイン、インテリアデザイン、パワーユニットなどの変更はない。
安全装備の充実
今回の改良の目玉が安全装備の充実だ。今や安全装備がライバルに劣っていると、販売に直結するため、クロスビーの安全装備の充実はユーザーにとってメリットが大きい。
新設された安全装備は、3つ用意される。
■車線維持支援機能を追加
■アダプティブクルーズコントロール「全車速追従機能付き」を追加
■夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートを追加
この中で注目は、車線中央付近の走行意地をサポートする車線維持支援機能で、スズキ車としては初採用となる。
全車速追従機能付きとなったアダプティブクルーズコントロールと合わせ、高速道路などで運転している時の快適性が増し、疲労軽減にも大きく貢献してくれるはずだ。
グレード構成の見直し
クロスビーは、1L、直3DOHCターボ+モーターのマイルドハイブリッドで、ベースグレードのHYBRID MX、上級グレードのHYBRID MZという2グレードにそれぞれFFと4WDをラインナップしていた。
しかしHYBRID Xは、デュアルカメラブレーキサポートをはじめとする安全装備レスのため、一般ユーザーにとってはほぼ1グレードだった。ちなみに、HYBRID MXはグレード追加を機に受注生産となる。
そのクロスビーに今回の改良で待望の新グレードが追加された。
追加されたのはHYBRID MVというグレードで、MXとMZの間のグレードとして新設されている。
HYBRID MVの特徴は、パーソナルテーブル(後席左右)、シート座面の撥水加工、防汚タイプラゲッジフロア、ステアリングオーディオスイッチといった使い勝手に優れていて、需要の高い装備を充実させていることだ。
つまりHYBRID MVは、クロスビーに新設定された買い得グレードと言えるだろう。上級モデルのHYBRID MZ同様に安全装備も標準装備となるのもポイントだ。
価格はFFが194万8100円、4WDが209万3300円で、HYBRID MXより約14万円高、HYBRID MZより約11万円安い絶妙な価格設定も魅力となるだろう。
そのほかでは、上級グレードのHYBRID MZにラックススェード&レザー調の専用シート表皮(シルバーステッチ)、レザー調ドアトリムクロス(フロント)、ダークグレーパールのインパネ/ドアトリムカラーパネルを採用したブラックインテリアパッケージを新設定。
ブラックインテリアパッケージは、3万8500円のメーカーオプションとなる。
ボディカラーの一新
前述のとおり、今回の改良ではエクステリアデザインに変更はないが、ボディカラーが変更されてリフレッシュされている。
新色として追加されたのは、タフカーキパールメタリックとプレミアムシルバーメタリックの2色だ。人気の2トーン、3トーンのバリエーションも増え、合計13パターンのラインナップとなったのも魅力的だ。
【新たに追加された2トーン、3トーン】
■スピーディブルーメタリックにホワイト2トーンルーフ仕様を追加
■タフカーキパールメタリック(新色)、バーニングレッドパールメタリックにブラック2トーンルーフ仕様を追加
■スーパーブラックパール、キャラバンアイボリーパールメタリックに3トーンコーディネート仕様を追加
遊びをイメージさせるクロスビーだから、ボディカラーの選択肢が増えたことで、選ぶ楽しみも増えたことは大歓迎だ。
今回の改良により直接ライバルとなるダイハツロッキー追撃の準備は整った!!