2017年12月4日(日本時間5日未明)、イタリアのランボルギーニ本社は母国でランボルギーニ・ウルスを正式発表しました。
同日、ランボルギーニジャパンは日本における車両本体価格を発表。税別2574万円とのこと(デリバリーは2018年春)。
本稿では、アウトモビリ・ランボルギーニCEOであるドメニカリ氏がいう「スーパーSUV」新型ウルスをザッと紹介しつつ、日本で買えるスーパー高額なSUVを(あくまで庶民目線で)合わせてご紹介いたします。
文:ベストカーWeb編集部
ベストカー2017年10月10日号「お金持ちSUVが買えたなら」より一部抜粋
■0~100km/hは3.6秒、最高速305km/h(市販SUV最速)
「ウルスは、ランボルギーニのDNAを最も汎用性のある車両、SUVに吹き込むという明確なビジョンを持ったアプローチを行い、これまで不可能だったスーパーSUVというレベルに達しました」
ランボルギーニ本社で実施された発表イベントにて、アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは誇らしく胸を張った。

「アベンタドール」、「ウラカン」に続く、現行ランボルギーニ車として第3のモデルにあたり、1986〜1993年にわずか300台市販された「LM002」以来のランボルギーニ製オフロードSUV、「ウルス(家畜牛の先祖である大型の野生牛の名称)」である。
エンジンはアルミニウム製の4L、V8ツインターボ(ランボルギーニ社で初のターボ車)。
最高出力650hp/6800rpm、最大トルク850Nm/2250-4500rpmという冗談みたいなエンジンスペックに、乾燥重量は2200kg以下の(しっかり「ランボルギーニらしさ」をまとった)ボディが組み合わされる。

8速ATのみの設定で全車電子制御4WD。全長5112×全幅2016×全高1638mm、ホイールベース3003mmで最低地上高は158~248mm(エアサスにて調整可能)。
「STRADA(道)」「TERRA(オフロード)」「NEVE(雪上)」「SPORT(スポーツ)」「CORSA(レース)」「SABBIA(砂漠)」という特徴的な6つのドライブモードを持ち(モードを切り替えることで駆動力配分や車高、エキゾーストノートなどが変わる)、また自分の好みで細かく各種制御を変更できる、その名も「EGOモード」も用意されている。
公式発表資料に「0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒、そして、最高速度は市販されているSUVの中で最速の305km/hです」としっかり書いてある。
そ、そうですか。

お値段は冒頭でお伝えしたように、税別2574万円(すでに予約受注は始まっているが、受注方法は各販売店によって違う)。2018年春よりデリバリーが開始される。
なんだかとんでもない乗り物のような気がしてきたが、デザインはどこからどう見てもランボルギーニ。こういうところは「さすが」というほかない。
世界的なクロスオーバーSUVブームの最高峰クラスに、扉を蹴破ってランボルギーニが乱入してきた……ということのようだ。

■まだまだゾロゾロある、超高級SUVたち+α
いまでは軽自動車から超高級名門ブランドまで、まさに上から下までSUVが世界的にラインアップされている。
本来は「オフロードを走るのに適したモデル」として用意されていたはずだが、(今回紹介した「ランボルギーニ・ウルス」もそうだが)一部では「高級さを競い合うアイテム」、「オシャレな金持ちのアイコン」、「それが行き過ぎてオラオラ系アピール道具」になっているのも事実。
とはいえ本音を言えば一度は乗ってみたい、そんな超高級SUV(日本で正規購入できるモデルに絞りました)をザッとご紹介します。
■レクサス LX570 1100万円

■マセラティ レバンテS 1279万円

■キャデラック エスカレードプラチナム 1360万円

■BMW X6M 1672万円

■メルセデスベンツ AMG GLE63S 4マチッククーペ 1780万円

■ポルシェ カイエンターボS 2273万円

■ベントレー ベンティガ 2739万円

■レンジローバー SVオートバイオグラフィLWB 2944万円

■メルセデスベンツ G65AMG 3564万円

■さらなる「巨人」が2018年早々に登場予定
なお本稿には登場していないが、2018年1〜2月には超大物スーパーSUVの発表も控えている。なんとあのロールスロイスのSUV(開発呼称は「カリナン」)で、現在各国で擬装ボディでのテスト風景がスクープ撮影されている。
こちらは発売となると日本価格は5000万円超級となる見込み。
女王陛下が乗ることになるのだろうか(現在、英国エリザベス女王は自らレンジローバーを運転している)。こちらも発表が楽しみだ。