ホンダS2000後継車情報は「ゲーム用」だった!? それでも本気で復活・発売はあるか!?!?

■ここから市販車を開発することは……

 『グランツーリスモ』の公式サイトを見ていただければわかるが、ホンダスポーツ・ビジョングランツーリスモは、単に理想のかたちをCGで作ったものではない。

 このクルマのデザインは米国ロサンゼルスのデザインスタジオのアイデアを採用しており、中身に関しては日本の和光研究所が徹底的に研究、開発、実用化できるパッケージに仕上げている。

 実寸のクレイモデルも製作して風洞テストも実施しているというから、これはもうゲームの域を越えている。

 エンジンは直4、1998ccの2L、DOHC VTECターボとしており、その最高出力は410ps/7500rpmで、8速DCTを搭載していると公表しているのだ。

 驚くべきはボディにカーボンを多用した車重で、わずか899kgと公表。ボディサイズは発表していないが、ミドルサイズのスポーツカーでこの重量が驚異的なのはいうまでもない。

 もちろん、実車があるわけではないので「机上の空論」という見方もできるが、これは今ホンダが持っている軽量化技術を駆使すれば可能ということなのだ。

 本誌ベストカーが期待するのは「ウソから出たマコト」ならぬ「バーチャルから出たリアル」。

 公表されている情報を見るかぎり、ホンダスポーツ・ビジョングランツーリスモは、今はまだバーチャルな世界にいるが、リアルな開発も可能なプロジェクトとして進んでいることがわかる。

 まずは『グランツーリスモ』で話題と注目を集め、同時進行で実車の開発を進めるという手法だが、それは今の時代、決して特殊なことではないだろう。

 最終的には走り込みが重要だとしても、そこに至るまではコンピュータによるシミュレーションでかなりの開発が進められるし、『グランツーリスモ』で世界中のユーザーにドライブしてもらうことで、その反響を探ることもできる。

 考えれば考えるほど「バーチャルから出たリアル」は現実的なストーリーに思えるのだ。

■モーターショーのコンセプトカーと同じ

 スクープ班としては『グランツーリスモ』にホンダスポーツ・ビジョングランツーリスモが登場したことで、本物のS2000後継車の実現可能性が高まったと判断している。

 デザインが決まり、エンジン、サスペンション、トランスミッションも決まり、それを飲み込めるパッケージも仕上がっているとなれば開発はすでに後半にさしかかっているといってもいいだろう。

 気になるのは法規対応と899kgという軽量化を実現するにはコストがかかりすぎることだが、それはモーターショーで見られるプロトタイプなどでも同じこと。実用化に向けて軌道修正していくのは当然のことなのだ。

 S2000後継車は、東京モーターショーではなく、『グランツーリスモ』という世界的なステージでプロトタイプが披露されたと考えればいい。

 リアルワールドでの衝撃デビューに向けて、プロジェクトは順調に進んでいるとも考えられる。本誌では継続してこの情報を追い続けます。

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