足元には、ポテンザが……
ブレーキシステムには、強力なストッピングパワーと高い耐久性を誇るCCM-Rブレーキシステムを装備。これはF1での応用を基としたもので、ブレンボ製となる。
注目はタイヤのセレクトで、ブリヂストンタイヤを装着する。ランボとブリヂストンのコラボレーションは、なんと今回が初。専用開発されたポテンザには、公道用とサーキット用の2タイプが用意されるという。
とことんレーシーなインテリア
ロードカーといえど、サーキット走行を前提としているため、インテリアもレーシーな雰囲気が漂う。軽量化のために、スポーツシートやドアトリムなど多くのアイテムがカーボンファイバー製となる。
ただ最新のスーパーカーだけに、最新のインフォテイメントシステムも装備。画面上ではブレーキシステムのモニタリング機能やスマートフォンアプリとの連携により、走行中の動画とロガーによる自身のドライビングの確認もできるという。
走りの心臓部は自然吸気のV10
パワートレインは、5.2L自然吸気のV10DOHCエンジンを搭載。最高出力640hp/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmを発揮。これに7速DCTを組み合わせる。
ウラカンには、4WDとRWDの2タイプの駆動方式を持つが、STOはRWDをセレクト。つまり640hpを後輪のみで路面に伝えるアグレッシブな仕様となる。
その実力は、0-100km/h加速が3.0秒、0-200km/h加速9.0秒をマーク。最高速度は310km/hを誇る。もちろん、ブレーキ性能も強化され、100km/hからの制度距離は、たった30mと、その加速性能を活かした走りが楽しめることを物語る。
単なるコスメテックなロードカーでないことは、国際サーキット「デイトナ インターナショナル サーキットウェイ」でのアタックタイムが、レーシングマシンのウラカンGT3 EVOの1分46秒40に迫る、1分48秒86であることが証明している。
昨今、裕福なクルマ好きの間では、ジェントルマンレースが盛り上がりを見せいる。しかし、レース参戦やサーキット専用車を手にするには、車両購入費以外にも多くの負担が強いられる。
サーキットスペックを備えたロードカーウラカンSTOは、ランボルギーニを選ぶ顧客からすれば、現実的かつ魅力的な価格に映るのだろう。
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