2017年9月に2代目へとフルモデルチェンジしたN-BOXが、発売から1カ月で5万台以上の受注と好調な売れゆきを見せている。
2017年の年間販売台数トップ車種となることはほぼ確実で、このN-BOXをベースに、ホンダは2018年中頃に新たなニューモデルを投入。
本誌はその新型車情報をキャッチしました。以下、ホンダ販売店首脳より掴んだ情報をお知らせします。
文:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年1月10日号より
■ハイルーフ型商用バンという市場を創り出す
ホンダが仕掛けるN-BOXベースの新型車とは、ズバリ新型商用バン「N-VAN」だ。
ベースとなる現行N-BOXは今年9月のフルモデルチェンジで(スタイリングはキープコンセプトながら)新開発のプラットフォームとエンジンを採用し、すべてを一新。
先代型でもクラス最大級の室内空間を誇っていたが、新型ではさらにエンジンルームのコンパクト化、テールゲートの薄型化などにより、室内長で+60mmとさらに拡大。このN-BOXのコンポーネンツをベースにN-VANでは、商用車向けに徹底的に仕様を見直しているという。
N-VANの大きなポイントのひとつが、商用バンとしての実用性を追求した圧倒的な室内空間だ。
現時点でその具体的な数値の一部が判明していて、2名乗車時の荷室長が1630mm、荷室高が1365mm。
商用1BOXの現行型アクティバンは荷室長1725mm、荷室高1200mmなので、荷室長では1BOXタイプにはかなわないものの、室内高は圧倒的な高さを実現することになる。
さらに室内で面白いのがシートアレンジで、運転席以外のシートがすべて格納することができ、フルフラットな荷室スペースに変えることもできるというから注目だ。
そのいっぽうで、N-VANの魅力は商用車としての実用性だけじゃないという。
広い室内スペースを活かしてキャンパー仕様へのカスタマイズも可能で、フラットなフロアの上を荷室空間にしながら、その上にマットレスを敷けるベッドキットを用意。リアバンパーには電源コンセントを装備するという。
モデル体系は「ノーマル」「COOL」「FUN」の3タイプが用意され、タイプごとに異なるフロントマスクになる模様。
N-BOXが新型で価格アップしたため、N-VANでは130万円前後を中心にした割安感のある価格に設定し、若者もターゲットにするという情報もある。遊べる軽バンとしての可能性を大きく秘めたN-VAN。デビューは2018年7月頃になりそう。
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