■バスの近未来とSORAが果たす役割は?
バスの世界でも自動運転や運行管理の機械化など、日進月歩の革新が続いており、一番の注目点はドライバーの人材不足の助けにもなりうる自動運転だ。
そんな中で「環境対策」というのは引き続き絶対的なテーマであり、いずれ来るかも知れない内燃機関の限界をフォローしてくれるのが「SORA」という存在なのかも知れない。
バス運行でも鉄道に近い定時化を図るため、バスロケシステムやバス優先道路、専用道路の整備が全国で進み、バス優先の信号対策も都市機能のひとつとなっている。バス専用道も一部地域で実働しているが、土地問題などの壁があるのも現実だ。
この「SORA」に試乗し、話を聞いてまず思ってのが、「排出ガスが出ないから室内でも走れるのだな」ということ。室内ではないが、例えばあの黒四ダム観光で有名な「黒部館山ルート」を走るバスは、以前より電気バスだ。かつては日本唯一のトロリーバスだったが、現在はバッテリー式に変更されている。全線トンネルのため、室内も同じだが、EVの利用法というのはこういう点にもある。
大気中に発散する排出ガスがないので空気がキレイになる。
これはものすごい利点なのは誰もが共感すると思うが、将来、地下鉄のように閉鎖空間にルートを作ってバスを走らせれば、鉄道ほどのインフラも要らず、定時を100%守れる路線バスが可能になるのではないだろうか。
今回「SORA」に触れ、バス好きとしてはそんな未来もアリになったのだな、と嬉しくなった。
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