2018年初夏、編集部に「レクサスが、今年デトロイトショーで見せたあのコンセプトカーを市販化に向けて猛烈な勢いで開発している」というニュースが舞い込んできました。
「あのコンセプトカー」とは今年1月の米デトロイトショーで世界初披露された「LF-1リミットレス」。研ぎ澄まされた日本刀にインスパイアされてデザインしたというこの高級SUVが、完全オリジナル車種として2021年の市販に向けて開発中とのこと。以下、入ってきた情報をまとめてお伝えします。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年5月26日号「SUPER SPY SCOOP」より
■世界を相手にど真ん中へ斬り込む
かつてポルシェカイエンの初代モデル(2002年登場)が切り開いた「快速ラグジュアリークロスオーバーSUV」の世界。その後、多くのメーカーからフォロワーモデルが続き、最近では超高級車ブランドのベントレーからベンテイガが、ランボルギーニからウルスが登場したのは周知のとおり。
BMWからは昨年9月のフランクフルトショーにSUVのフラッグシップ、「X7」のコンセプトが登場し、さらにそのクーペタイプ「X8」の今年中の投入をも明言。もはや世界的潮流のど真ん中を行くラグジュアリークロスオーバーSUVに、レクサスが新たなモデルを投入する。
それが今年1月のデトロイトショーでワールドプレミアされたコンセプトモデル「レクサスLF-1 リミットレス」だ。
現在、レクサスブランドは今年のジュネーブショーで初公開された末弟のUXから始まり、NX、RX、GX(ランクルプラドベース。日本未導入)、LX(ランクル200ベース)というSUVラインアップとなっている。このLF-1はその頂点に位置するフラッグシップSUVとして登場する。
■「F仕様」も用意され、1800万円級!!
LF-1リミットレスのエクステリアデザインは長いノーズ、後方に構えたキャビン、クロスオーバーSUVでありながら重心を低く感じさせるボディで、セダンのフラッグシップであるLSをそのままSUVに仕立てた印象だ。
市販モデルもほぼこのままのデザインで投入されることになるが、そのボディサイズはコンセプトモデルから若干小さくなるのだという。
LF-1リミットレスのコンセプトは全長5014×全幅1986×全高1605mm、ホイールベース2974mmだったが、市販モデルは全長5005×全幅1980×全高1595mm、ホイールベース2990mm。かなりのロングホイールベース車となる。
プラットフォームはLC、LSと同じくTNGAコンセプトのレクサス版、GA-Lプラットフォームを採用。注目されるパワートレーンはLSと同じV6、3.5Lハイブリッドに加え、「F仕様」専用のV8、4Lツインターボを設定する。トランスミッションはハイブリッドが電気式無段変速、4Lツインターボには10速ATが組み合わされる。
駆動方式は4WDのみで、予想価格は1350万~1800万円。
発売されれば国産車最高級SUVとなるわけで、レクサスはこれで、ポルシェカイエンやランボルギーニウルスほか、世界の名だたるラグジュアリーSUVに斬り込むことになる。
期待に胸が高まるが、まだ開発途中であり、デビューは3年後、2021年頃を予定しているとのこと。続報が入り次第お伝えします!
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