新型シビックセダンは“刺々しさ”が抜け上品な印象に!!
ボディサイズは、全長4673×全幅1800×全高1415mm、ホイールベースは2735mm。全幅と全高は変えずに、ホイールベースを延長したぶん、全長を伸ばしている。
エクステリアは、サイドから見たボディシェイプの雰囲気は、先代シビックセダン(10代目)とほぼ変わりはないが、Aピラーの着地点を約2インチ(5センチメートル)ほど後方に移動している。
また、低いフードのフロントマスクや、ボディサイドに水平に入ったキャラクターラインなど、細かな意匠変更によって、全体的にスマートな印象となった。
「つり目」だったヘッドライトや、ワイドに広がっていたフロントグリルは大人しくなり、「刺々しさ」が抜け、上級セダンのようなプレミアムな印象で、好感が持てる。
リアは、大型テールランプと、トランクリッドにはスポイラが装着されており、短めにまとめられたリアオーバーハングからはスポーツセダンの雰囲気が感じられ、かなりカッコよい(写真の青はTOURING、黒はSPORT)。
なおボディカラーは、メテオライトグレーメタリック、ソニックグレーパール、シビック専用の新色モーニングミストブルーメタリックを含む8パターンとなる。
インテリアには、直線を基調としたデザインが施されており、例えば、突起物がナビとメーターフード以外にないダッシュボードや、助手席側まで貼られたハニカム模様のインパネなど、シンプルな横基調スタイルとなった。
エアコンの操作ノブも、このハニカムインパネから飛び出したスティックでおこなうかたちとなっており、見た目も新しい(ハニカムはやや若すぎる気もするが)。
センターコンソールには、ドライブモード切り替えスイッチと電動パーキングブレーキスイッチが並んでいる。なお、これまでインサイトや先代シビックにあった、巨大なピラー付けのサイドミラーが、新型ではドア付けとなったことで、横方向の視認性対策がしっかりと織り込まれていたのは良いポイントだ。
エンジンは改良型2.0L NAと1.5Lターボの2機で燃費約6%向上
エンジンは、従来型の2.0L直4 のi-VTEC(158ps/187Nm)と、1.5L直4のVTECターボ(180ps/240Nm)の2種類を改良したうえで搭載。
また、どちらも新型のCVTと組み合わせており、燃費は先代(LXグレードの場合)の30/38/33mpg(シティ/ハイウェイ/複合)から、31/40/35mpgへと、約6%の燃費向上を果たしている(※35mpg≒14.9km/L)。
先代と比較し、ねじり剛性は8%向上、曲げ剛性は13%向上し、シビック史上最も高い剛性を実現したという。
またホンダによる、次世代の設計技術「アドバンスド・コンパチビリティ・エンジニアリング」によって、追加重量を最小限に抑えながら、将来的に予想される高い衝突基準まで満たすよう、構造設計されている。
また、アルミニウムやグレードの高い高張力鋼などの軽量材料の使用や、構造用接着剤の使用範囲を拡大するなど、軽量化にも工夫されているようだ。その結果として、乗り心地やハンドリング、NVHなど、動性能全般のポテンシャルアップがなされたと考えられる。
流行のアイテムも確実におさえている。例えば、シビック初のオールデジタル液晶計器ディスプレイ(ツーリングに設定)、AppleCarPlayやAndroidAuto対応の7インチカラータッチスクリーンを標準装備。
9インチHDカラータッチスクリーン、12個のスピーカーを備えるBOSEプレミアムサウンドシステム(ツーリング)など、北米の顧客需要に応えた装備が満載だ。
なお、シビックセダンはカナダのオンタリオ州アリストンにある工場で製造されるが、シビックハッチバックは米国のインディアナ州グリーンズバーグ工場で製造されることとなる。
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