2021年4月19日、現在開催中の上海モーターショーの記者発表会にて、レクサスは新型「ES」(マイナーチェンジ版)を世界初披露。同時に「日本での発売は、2021年秋頃を予定しています」とも発表。以下、新型ESの概要をお伝えします。
文/ベストカーWeb編集部 写真/レクサス
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■量産車で世界初のデジタルアウターミラーをオプション設定に!
レクサスESは1989年、レクサスブランドの登場とともに登場し(当時はカムリプロミネントとボディを共用していた。1991年の2代目からはウィンダムと共用)、現在は世界80以上の国や地域で累計265万台を販売している。現行型の7代目(AXZH10型)は2018年に登場しており、今回はマイナーチェンジ版となる。
レクサスESの2020年1~12月累計販売台数は4871台で、いまやレクサスブランドにおけるセダンの中心販売車種となっている。現行型は量産車としては世界初となるデジタルアウターミラー(サイドミラーがフルデジタル)をオプション設定していることで大きな話題となった。
今回のマイチェンの主な変更項目は以下のとおり。
・静粛性と乗り心地、走行性能の進化
・フロントグリル、ライト、ホイールのデザイン変更
・インテリアデザインとカラー変更
・「Lexus Safety System +」を含む先進予防安全技術の採用
・デジタルミラーのカメラ性能を向上
■静粛性と乗り心地をより良くして高級車らしい走行性能に
今回のマイナーチェンジ、最もわかりやすいのはフロントグリルのデザイン変更だろう。これまで縦桟グリルだったデザインがメッシュタイプのグリルに変更され、より派手で「押し出し」の強いデザインとなった。
また走行性能についても、F SPORTに新型のアクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVSを採用したり、リヤサスペンションメンバーブレースの剛性を向上したり、電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更し、ブレーキのコントロール性を向上するなどして、より高級車らしい走行性能に磨きをかけている。
Lexus International チーフエンジニア青木哲哉氏のコメント
「目標としたのは、ESの持つ上質さを深化させるとともに新たな価値を付加することです。静粛性と乗り心地を一層向上させるとともに、ステアリング操作に対してドライバーの意図した通りにクルマが動くリニアリティを追求しました。
デザインにおいてもESの特徴であるエレガントさに磨きをかけるとともに、新たにモダンさを演出しました。開発にあたっては、お客様の期待を超えるべく、改善要素を洗い出し、細部に至るまで徹底的に造り込みました。
『より良いクルマづくり』を目指してAlways Onの思想を貫いた開発陣の想いをESに乗ることでご体感いただきたいと思います。」
岐路に立つ国内高級サルーンのなかで、気を吐くレクサスブランドとES。この分野では、いわゆるジャーマンスリー(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)が強力なライバルとして存在しているため、ぜひ頑張ってもらいたい。
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