今や国内新車の「売れ筋」ど真ん中となったコンパクトSUV。そのなかでも人気の中心的存在として引っ張ってきたホンダ ヴェゼルが2021年4月22日、2代目へと進化した。
発表当初から大きく様変わりしたエクステリアを中心に何やかやと言われたものの、フタを開けてみれば事前受注開始から2ヶ月で2万9500台もの受注を獲得。最人気グレードはすでに納期が来年に延びるという(まあこれはホンダとしても早急に改善したいところだと思う)。
4月7日に行われた試乗会の様子から、そんな新型ヴェゼルの魅力を今一度お伝えしたい。
●新型ヴェゼルのラインナップと価格
・e:HEV X(直4、1.5Lガソリンエンジン+2モーターハイブリッド)…FF:265万8700円/4WD:287万8700円
・e:HEV Z(直4、1.5Lガソリンエンジン+2モーターハイブリッド)…FF:289万8500円/4WD:311万8500円
・e:HEV PLaY(直4、1.5Lガソリンエンジン+2モーターハイブリッド)…FF:329万8900円/4WD:─
※本稿は2021年4月のものです
文・写真/ベストカー編集部 撮影/西尾タクト
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号
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■新型フィットのプラットフォームをベースに生まれ変わったヴェゼル
パッと見た印象は、「大きくなった!?」だった。
実際の車体サイズを見ると全長4330mm、全幅1790mm、全高1590mm、ホイールベース2610mmで、初代ヴェゼルと比べて全長とホイールベースは同寸。
全幅は20mm拡大された一方、全高は15mm低くなっている。
新型フィットのプラットフォームをベースにしてホイールベースを延長するなどしている。フィットをベースにSUVを作り上げる手法は先代同様だ。
ルーフラインを直線的にまっすぐリアエンドに向けて伸ばし、ウエストラインの高い位置にキャラクターラインもってきたプロポーションが「大きさ」を感じさせるのだろう。
ラウンドしたルーフと斜めにスパッと切れ込んだサイドのエッジラインが印象的だった初代とは対照的。
サイズ感としては旧型ヴェゼルとそれほど差はないので、ヤリスクロスやキックスよりは大きく、CX-30やC-HRに近いと思えば間違いない。
輸入SUVだったらVW T-Rocやルノーキャプチャーがわりと近いサイズ感。
JEEPレネゲードなどは全長こそヴェゼルよりも短いものの、全幅や全高が大きいため、ボリューム感がある。
シトロエンC3エアクロスSUVやVW T-CROSSなどは全長が4200mmを切っており、1クラス小さいが、300万円を切る価格でヴェゼルのライバルとなるだろう。
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