■ベールを脱いだ「RS3」のエクステリアとインテリア
さて、その後、スタジオ内でカムフラージュの外された量産モデルの発表が行われた。迎えてくれたのはRSシリーズなど特殊なスポーツモデルを担当するアウディの子会社「アウディ・スポーツ社」の社長セバスチャン・グラムス氏であった。
彼がまず強調したのはエクステリアデザインで、ウェッジ形のLEDドライビングライト、33mm広がったフロントのトレッドに合わせるために低くワイドなエアインテークを従えたハニカム シングルフレーム グリル、さらにはフロントフェンダー後方に設けられたエアアウトレットなどが新たにニューRS3に与えられたデザインアイコンであるということだった。
一方、リアも車幅いっぱいに広がったハニカム・ダミーグリルを持った専用バンパーそして楕円形のテールパイプでRS3の存在感を見せつけている。
またインテリアは12.3インチのアウディ・バーチャル・コクピット・プラスで、Gフォースやラップタイムなどが表示されるRS専用のデジタルメニューが用意される。もちろんダッシュボードの中央には10.1インチのインフォテイメント用のタッチ機能付きディスプレイも装備されている。
またキャビンのトリムだが、バックスキンのRS専用ステアリングホイールにはボディカラーに合わせたセンタリングマークが入るなどのスポーツムード満点である。
■0-100km/h加速3.8秒のハイパフォーマンス!! 正式発表はいつ?
ところでこのニューRS3の性能だが、グラムス氏の説明によれば400馬力の最高出力は変わらないが発生回転数は5600~7000rpmと広範囲で、さらに最大トルクは500Nmとプラス20Nm増え、同時に発生回転域は2250~5600rpmと低回転域から発生するという。
そして、0-100km/hの加速所要時間は4.1秒から3.8秒へと向上している。
また最高速度はスタンダードでは250m/hでリミッター制御されるが、オプションでリミッターを解除させ280m/hまで引き上げることができる。
さらにセラミックディスクブレーキを装備するRSパフォーマンス・パッケージでは最高速度をこのセグメントでは最速の290km/hまで引き上げることも可能である。(一時噂された450馬力へのパワーアップは見送られた模様である)
アウディ・ニューRS3はスポーツバック、そしてセダンともに正式発表は9月にミュンヘンで開催されるIAAモーターショーで行われる。しかしドイツでは8月中旬からすでに予約注文が始まり、価格はスポーツバックが6万ユーロ(約780万円)、セダンは6万2000ユーロ(約810万円)と発表されている。
ひょっとすると最後のハイパー・コンパクト・モデルになりそうなRS3。それだけに日本上陸の日も待ち望まれる。
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