■カローラクロスの死角はどこにある?
カローラクロスが登場しても、ヤリスクロスやC-HRとの共存は可能だ。カローラクロス価格はヤリスクロスに比べて40万円ほど高いが、居住空間と荷室が広くなって内装の質も向上する。エンジンはヤリスクロスが3気筒だが、カローラクロスは4気筒だからノイズも小さく、さまざまな満足度が高まる。
ライバル車のヴェゼルに比べると、価格はほぼ同じで、後席はカローラクロスが少し狭い。ガソリンエンジンの動力性能は、1.8Lのカローラクロスに余裕があり、外観も少し野性的な印象だ。
このようなカローラクロスに死角があるとすれば、コンパクトSUVとしては全幅が1800mmを超えることだろう。駐車スペースの利用性も悪化するので、可能であれば1790mm以内に抑えたい。
また価格を考えて、ガソリンエンジンを1.8Lにすると、基本設計の古いエンジンだから、燃費性能が悪化する可能性もある。その意味でもハイブリッドが売れ筋になりそうだ。
外観の印象がRAV4に似ていて後席と荷室にも相応の余裕があるため、「RAV4ではなくカローラクロスで十分」と考えるユーザーも増えるだろう。
つまりトヨタ車のなかでダウンサイジングが進む。いくつか注意すべき点や影響も生じるが、カローラクロスが売れ行きを伸ばすことは間違いない。
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