新型フェアレディZを徹底研究! プロトタイプからの変化も細かく比較

新型フェアレディZを徹底研究! プロトタイプからの変化も細かく比較

 2021年8月18日、ニューヨークでワールドプレミアされた日産の新型フェアレディZ。その細部をもっともっと掘り下げて深く知りたい!!

 各世代の意匠を随所に取り入れた『Zの集大成』ともいえる新型を日本導入前に徹底研究する!!

※本稿は2021年9月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年10月10日号

【画像ギャラリー】昨年発表された「プロト」からここが変わった!! プロトタイプと正式発表された『Z』を写真で比較(10枚)画像ギャラリー

■シンプルだがひと目で『Z』とわかるスタイル

北米仕様の『Performance』および240台限定の『ProtoSpec』では19インチタイヤが装着される。写真にはないのだが、『Sport』グレードは18インチとなる
北米仕様の『Performance』および240台限定の『ProtoSpec』では19インチタイヤが装着される。写真にはないのだが、『Sport』グレードは18インチとなる

 8月18日、ニューヨークでワールドプレミアされた新型フェアレディZ。北米では単に「Z」と呼ばれるため、今回公開された北米向け市販モデルの車体には「FAIRLADY」の文字は記されていないが、もちろん、日本向けモデルの正式名称は「フェアレディZ」となる。

全幅=1844mm、全高=1316mmで現行型と1mm差となっているが、これは単位換算の誤差で、事実上は同寸とみていい
全幅=1844mm、全高=1316mmで現行型と1mm差となっているが、これは単位換算の誤差で、事実上は同寸とみていい
全長は4379mmで現行型に対しプラス119mm。ホイールべースは2550mmで変更なし
全長は4379mmで現行型に対しプラス119mm。ホイールべースは2550mmで変更なし
フロントフードよりもリアデッキの高さが低いプロポーションは、初代S30型を踏襲したもので、これが「Zらしい」佇まいを演出している。なお、車体サイズは北米向けのインチ表示を換算値で示したため、今冬正式発表される国内モデルで示される数値とは若干の誤差がある
フロントフードよりもリアデッキの高さが低いプロポーションは、初代S30型を踏襲したもので、これが「Zらしい」佇まいを演出している。なお、車体サイズは北米向けのインチ表示を換算値で示したため、今冬正式発表される国内モデルで示される数値とは若干の誤差がある

 昨年9月、プロトタイプとして新型Zは横浜の地で初公開されたが、今回公開された市販モデルは、ほぼプロトタイプのスタイリングを踏襲しており、エンブレムを見るまでもなく、ひと目見ただけで『Z』だ!! とわかるプロポーションを作り上げている。

 ヘッドライトのイメージは初代S30型、リアコンビランプのデザインはZ32型を受け継いでいるが、そういったディテールの造形の問題ではない。

 伸びやかで、前端に向かってシャープなエッジラインを形作るフロントフードや、ラウンドしたルーフラインからリアクォーターにかけてのマッシブながらエレガントさを感じさせる面構成など、S30型やZ32型のプロポーションをオマージュし、現代流にアレンジして、新しいけれどDNAを感じさせる新型Zを作り上げているのだ。

シュッと流れ落ちるようなルーフラインから繋がるリアデッキへのラインが美しい。リアクォーターからリアフェンダーにかけての抑揚をつけられた面構成が力感的だ
シュッと流れ落ちるようなルーフラインから繋がるリアデッキへのラインが美しい。リアクォーターからリアフェンダーにかけての抑揚をつけられた面構成が力感的だ

次ページは : ■インテリアもプロトタイプのイメージを踏襲

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