絶好調SUV「カローラクロス」に注目の新鋭登場!
2021年11月29日、トヨタモータータイランドはカローラクロス HEV GRスポーツを発表。同30日には現地で開催されているタイ国際モーターエキスポにて、実車を公開し、注目の販売価格も発表された。
日本でもカローラシリーズの稼ぎ頭として大ヒット中のカローラクロスに突如設定されたGRスポーツ、その刺激的なルックスと気になる中身を解説していきたい。
文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA
カローラクロス GRスポーツは日本にない2トーンカラーも設定
日本で今年9月に発売されたばかりのカローラクロスに、早くも興味深いモデルが追加された。新型カローラクロス HEV GRスポーツは、その名のとおりトヨタが展開するスポーツモデルラインを「GR=ガズーレーシング」冠したモデル。
エクステリアはGRの文法に沿って、スポーティ色を強めた専用パーツなどがおごられ、日本仕様とグリル周りのデザインが異なることもあって、よりワイルドな印象だ。外観まわりの主な専用装備をみていくと、フロントバンパー、グリル、サイドロッカー、リアアンダーラン、リアコンビランプなどをGRスポーツ専用装備に差別化。
このほか、アルミホイールはGRエンブレムを施した専用品となっている。
また、カラーリングも特筆されるポイントのひとつ。ブラックのルーフに写真のホワイトやレッドを組み合わせた2トーンカラーが設定されるのもGRならでは。日本仕様のカローラクロスには2トーンカラーの設定はないため、この点も新鮮だ。
いっぽうインテリアに目を移すと、こちらもピアノブラックのインパネ、シルバーのステッチが入ったステアリングやレザーのシートなどの特別装備を筆頭に、黒を基調としたGRらしいスポーティなデザインでまとめられている。
足回りも専用セッティングで差別化! 注目の価格は?
さて、注目の中身はどうか? というと、こちらもキチンと差別化されている。パフォーマンスに直結する部分では足回りに、ファインチューンが施されたサスペンションを装備。スプリングとショックアブソーバーは、トラクション性能やコーナリング性能を向上させるため、GRに特化したセッティングになっているという。
また、パワーユニットは1.8Lのハイブリッド一本。車名に「HEV GRスポーツ」とあるように、ガソリンエンジンの設定はない。1.8Lハイブリッドはシステム出力122psと日本仕様と同一で、基本的にはほぼ同じパワーユニットといって差し支えないだろう。このほか電動パワーステアリングもGRスポーツ専用設定になっている。
このようにベースモデルと差別化されたカローラクロス HEV GRスポーツの現地価格は124万9000バーツ(日本円換算で約416万円)。単純な邦貨換算ではかなりお高い印象だが、通常グレードとの差は15万円ほどなので、GRスポーツだけが高いわけではない。
日本への導入はあるか? といえば、直近では発売から3か月しか経っていないこともあり、可能性は高くないだろうが、中長期的にみれば追加する可能性は充分あるだろう。実際、C-HRも発売から約3年後のマイナーチェンジでGRスポーツを設定している。
カローラクロスのGRスポーツも追加されるなら、現行ラインナップから20万円程度の上乗せで買える現実的なモデルになるはず。その行方にも注目したい。
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