いすゞといえば今ではトラックメーカーの印象が強いと思うが、かつては「ビッグホーン」「ミュー」「ウィザード」などの名車の4WDも国内販売していた。
そんないすゞはいまでも海外向けにピックアップやSUVを製造、販売している。その人気は高く、信頼性、そして走破性の高さに評価は高い。
2018年8月、いすゞのピックアップをベースにオーストラリアで超絶カッコいいコンセプトモデルが発表された。
その名も「Concept X」。その全貌に迫ろう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:TEAM D-MAX
■『トランスフォーマー』次回作出演に前向き!?
見よ、このグラマラスなフェンダーにドデカいマッドテレインタイヤ。そして個性的なボディパネル。これが今回発表された「Concept X」だ!!
制作したのはいすゞと関連のあるTEAM D-MAXというオーストラリアのチーム。彼らはいすゞのSUVを使ってパフォーマンス走行をするプロなのだ。
コンセプトXは2018年8月17日にお披露目されたのだが、その会場はメルボルンで開催中のNational 4×4 Outodoor Show。4WDやSUVのファンも集まるビッグイベントだ。
その場でお披露目するからには当然このクルマもかなりオフロードを意識している。
Concept Xはピックアップ(Concept X D-MAX)とクローズドボディ(Concept X MU-X)の2種類がある。
ピックアップのConcept X D-MAXはその車名のとおり、D-MAXといういすゞが海外市場向けに発売しているピックアップがベース。
Concept XのエンジンはD-MAXと同様の3Lの直4ディーゼルが搭載される。
Concept Xのスペックは市販車と変わらないとのことで、パワーが130kW(=176ps)、トルクが430Nm。
ちなみにエンジンは4JJ1という、日本ではエルフなどに搭載される信頼性も抜群のディーゼルエンジンだ。コンセプトカーのわりに現実的なスペックが並ぶのには理由がある。
そもそもの開発の方向性が一般的なコンセプトカーとは異なる。このコンセプトカーを開発したTEAM D-MAXマネージャーのウェイン氏はいう。
「最初からレーシングマシンや、ロッククローラーのようなマシンを作る気はありません。目指したのは究極の4WDツアラーなのです。
ボディメイクも市販のパーツを付けるのではなく、すべて自分たちの手で作り、そして取り付けました。だから見てください。”トランスフォーマー”の次期作に出れそうでしょう?」。
ルックスはもちろん近未来的でありつつも、どこか現実味も帯びている。現実味のない究極の走破性というよりも、オフロードを難なくこなせる4WDがほしいというのが開発の方向性だ。
これなら欲しいって人も多いかも!!
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