■オフロード走破性に重点を置きつつ現実的な1台
オフロード走行時のことも考慮に入っており、アプローチアングルは50℃、ディパーチャーアングルは38°になる(ちなみに新型ジムニーはそれぞれ41°と51°。ジムニーすごいぞ)。
足元を固めるタイヤはトーヨータイヤのマッドテレインタイヤのオープンカントリー。サイズは38×15.5R20。
つまりは20インチのホイールで、タイヤの外径が約81cm、トレッド面が約39cmもある。
それを使い切るサスペンションは7インチのリフトアップで、フロントが独立式、リアがマルチリンク。さらにブレーキも6ポッドキャリパー+390mmローターなど、止まることも忘れていない。
4.5tをけん引できるウィンチを前後に備えるなど、スタックや救援などの準備も万端。
市販化は特に予定なしとのことだが、これだけ現実味を帯びているのだからキット販売などはあるかも!?
実はこのConcept Xの企画はTEAM D-MAXの重役のおふざけが企画のスタートだという。直系81cmのタイヤを社用車に履かせるというお遊びをしていたら、突然アイデアが下りてきたそうな(こういうノリいいですね)。
そこからこれだけのコンセプトカーを作るというのは、やっぱり4WDへの情熱って世界共通ですね。
国内での乗用車の販売は終了したいすゞなので、日本国内でこのクルマに乗ることは叶わない。とはいえ、D-MAXはEURO5対応だし、イギリス仕様の右ハンドルもある。
しかも生産はタイ。トヨタのハイラックス、もしくは期間限定で復活した70ランクルのように一定の需要はあると思うのだけれど……。
いすゞの4WD、また日本で乗りたいっすな~。どこかの並行輸入業者さん、1台どうです?
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