■室内居住性&ユーティリティをさらに深掘り!! ステップワゴンvsノア/ヴォクシー
1列目の快適性は両車とも互角だ。2列目は膝から先を支えるオットマンの設定が異なる。ノアは標準ボディのZにもセットオプションで装着できるが、ステップワゴンのエアには設定がない。その代わりスパーダ系の7人乗りには標準装着した。
3列目は相違点が多い。身長170cmの大人6名が乗車して、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節した時、ステップワゴンの3列目は、膝先空間が2列目と同じ握りコブシ2つ分だ。
それがノア&ヴォクシーは、握りコブシ1つ半にとどまる。座面の柔軟性やボリューム感もステップワゴンが勝る。
3列目の座面の奥行寸法は、ステップワゴンが床下格納のためにノア&ヴォクシーに比べて20mmほど短いが、3列目を総合的に判断するとステップワゴンが快適だ。
ステップワゴンは視界にも配慮して、インパネの上面を平らに仕上げた。2/3列目に座る乗員の視界も、マド枠付近の見え方がシンプルで心地よい。
シートアレンジはノア&ヴォクシーが使いやすい。内張りを工夫して、2列目がセパレートシートであれば、真っ直ぐに745mmスライドできる。
ステップワゴンもスパーダが780mm、エアは865mm前後にスライドできるが、この時は2列目を内側へ75mm寄せる必要がある。内側へ寄せずに外側でスライドできる長さは、スパーダが525mm、エアは610mmまでだ。
3列目の格納方法も異なる。ステップワゴンは床下格納だから、張り出しのない広い荷室に変更できる。ノア&ヴォクシーは3列目がレバー操作で持ち上がり、外側へ押すとロックされて操作が簡単だ。
この時には3列目が荷室へ張り出すが、床下格納のステップワゴンと異なり、3列目を格納した時でも荷室床下の収納ボックスを使える。つまりステップワゴンは居住性が快適で、ノア&ヴォクシーはシートアレンジと荷室の使い勝手が優れている。
■専用設計で万全!! 車いす仕様も内容充実
ベースとなるのはSPADAの1.5Lターボエンジン搭載モデル。2列目シートが電動でサイドリフトアップする仕様は介護には便利だ。
車いす乗車仕様は、テールゲート部に設置されたアルミスロープ&電動ウインチで安全に乗降可能。車いすが乗る部分はフローリングとなっているため汚れても簡単に掃除できる。
また、このスロープのためにリアバンパー高、荷室フロア高は先代型と同じ高さにしているなど専用設計となっている。
【画像ギャラリー】上品な顔立ちと3列目シートの居住性!! 原点回帰で魅力倍増ホンダ新型ステップワゴン(19枚)画像ギャラリー
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