7年ぶりに一新された新型ステップワゴンが発売されてから、早1カ月が経過した。「素敵な暮らし」をグランドコンセプトにし、先代よりもエクステリアや室内空間、安全性能を充実させた。
さらに車両感覚がつかみやすい視界と乗り物酔いをしづらくする工夫で、多人数で乗るミニバンの機能を向上させた。
そこで、本稿ではフルモデルチェンジし、進化した新型ステップワゴンのグレード選びと買い方について解説。さらに同門であり、ライバル車でもあるホンダフリードにくいつくことはできるのか、考察する。
文/渡辺陽一郎、写真/奥隅圭之、雨田芳明、HONDA
【画像ギャラリー】シンプルな「エア」と充実装備の「スパーダ」 グレード選びが悩ましい新型ステップワゴンと同門ライバルのフリード(29枚)画像ギャラリー気になる新型ステップワゴンのグレード選び方とは?
最近登場した新型車のなかで、最も注目されるのがステップワゴンだ。ミニバンの主力車種だが、最近はライバル車のノア&ヴォクシーやセレナに販売面で差を付けられていた。そこで7年ぶりに一新して、人気の回復を狙っている。
新型ステップワゴンの特徴は、多人数で乗車するミニバンの機能を改めて見直したことだ。ドライバーと同乗者の両方が車両の周囲を見やすいように、視界には特に気を使った。視界の向上は安全運転にも役立つ。
居住性では3列目シートの座り心地を改善して、多人数が長距離を快適に移動できるようにした。ボディ剛性の向上などにより、乗り心地の粗さも払拭され、多人数がリラックスして乗車できる。
そこで新型ステップワゴンのグレード選びと買い方について考えてみたい。
新型ステップワゴンのグレード構成は、エア、スパーダ、スパーダプレミアムラインの3種類に分けられる。パワーユニットは、ハイブリッドのe:HEVと1.5Lターボの2タイプだ。この両方を3種類のグレードで選択できる。
駆動方式は、e:HEVは前輪駆動の2WDのみで、ターボでは4WDも選べる。シートの配列は、2列目がセパレートタイプになる7人乗りが基本で、エアとスパーダにはベンチタイプの8人乗りも用意した。
選ぶときは、まずエア、スパーダ、スパーダプレミアムラインを決める。エアはフロントマスクを穏やかなデザインに仕上げ、内装色も、ブラックに加えて明るいグレーを選べる。シート生地はベーシックなファブリック素材だが、伸縮性があり、座り心地を柔軟に仕上げた。
スパーダは精悍かつスポーティな印象で、フロントマスクは、エアに比べると存在感を強めた。内装色はブラックのみで、スポーティ感覚を大切にしている。
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