三菱自動車から6月16日に発売された軽自動車規格の電気自動車『eKクロスEV』。先行注文では約1カ月間で月販目標台数の約4倍となる約3400台もの受注を記録する好調な売れゆきを見せた三菱 eKクロスEV。
その後も姉妹車である日産 サクラとともに、日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベスト選出(10.8)、2022~2023日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞(11.4)、2023年次「RJCカーオブザ イヤー」及び「RJCテクノロジー オブザイヤー」を受賞(11.10)と、「快進撃」が続いている。
そこで今回ここでは今一度三菱 eKクロスEVの魅力をお伝えすべく、自動車評論家の清水草一氏が試乗チェックの様子をご紹介したい。
※本稿は2022年7月のものに適宜修正を加えています。
文/清水草一、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 陽
初出:『ベストカー』2022年8月10日
■装備充実の「P」グレードに試乗!
期待の軽EV、eKクロスEVに乗ることができた!
サクラ/eKクロスEVこそ、ここニッポンで、初めて現実的な選択肢になりうるEVでありましょう!
EVをご近所用のセカンドカーと割り切れば、価格は抑えられるし充電の不便もなくなる(外で急速充電しないので)。
そのためには自宅の普通充電設備が必須ですが、それさえクリアすれば、EVは内燃エンジン車よりも乗り味が断然高級だ。
モーターは静かでトルクフルだし、重心が低いから走りは安定感抜群。これらの美点は、ほぼすべてのEVに共通しております。
試乗したのは、装備が充実した「P」(293万2600円)。
オプションで先進安全快適パッケージとプレミアムインテリアパッケージ、それにルーフレールと有料のツートーンカラー、締めて33万円に若干のディーラーオプションもついて、合計336万6572円!
あれ、あんまりお安くないな……。12年前、398万円で発売されたアイミーヴの時とそれほど変わらないような。
でも、ご近所用のセカンドカーと割り切れば、マイパイロットみたいなオプションは何もいらないし、グレードも安価な「G」(239万8000円)でヨシ。
国の補助金55万円を引くと約185万円、東京都の場合はさらに補助金が45万円出るから、約140万円になる。やっぱりお買い得だぜ!(※執筆時点。補助金については本稿末にて補記)
バッテリー容量は、初代初期型リーフの24kWよりも若干小さい20kW。
満充電状態で電源ボタンをONにした瞬間の航続距離は、137kmと出た(WLTCモードでは180km)。
順当だ。なにしろご近所用のセカンドカーなんだからこれでヨシ! 遠くに出かける場合は内燃エンジン車を使ってください!
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