BMWの高性能モデル、Mシリーズのミッドサイズクーペ「M4」の史上最強モデルとなる「M4 CSL」が登場した。この限定車は、高性能スポーツモデルであるM4をベースに、軽量化と性能向上を加えたモデルで、なんとニュルブルクリンク北コースで、BMW量産車最速ラップを叩き出した驚異の実力の持ち主である。
BMW M社設立50周年を飾る史上最強のMロードカーとなる「M4 CSL」の詳細についてお伝えしよう。
文/大音安弘、写真/BMW
【画像ギャラリー】史上最速のMこと「BMW M4 CSL」のすべて!!(15枚)画像ギャラリー■史上最速のMモデルが日本上陸へ
BMWは2022年9月2日、BMW量産車最速となる限定車「M4 CSL」の日本導入を発表した。日本での販売台数は25台のみとなり、価格は2196万円となる。
BMW M社設立50周年となる今年の目玉車が、この「M4 CSL」であり、世界で1000台のみが生産されるコレクターズアイテムともいえるモデルだが、サーキット走行を存分に楽しんでもらうべく、BMW M社が腕を振るい、史上最速のMロードカーに仕立てられている。
■徹底的な軽量化で100kgもの減量を実現
ベースとなったのは、M4のなかでも、高性能仕様となるカタログモデル「M4コンペティション」の後輪駆動車で、コンペティションモデルである「M4 GT3」の兄弟車に位置付けられた。まさに公道走行可能なサーキットマシンである。
CSLの名は、「コンペティション(競技)、スポーツ、ライトウェイト」の頭文字に由来するものであり、サーキットで速く走ることを重視したモデルであることを意味する。そのためには、運動性能と耐久性を高める効果がある軽量化も重要なファクターとなるわけだ。
そこでM4 CSLでは、合計100㎏にも及ぶ大胆な軽量化を実施している。具体的にはボンネット、ルーフパネル、トランクリッドなどの大型外装部品をCFRP(炭素繊維強化プラスチック)に変更。
キャビンでは、シートをフロント2座のみとし、リアシートは完全に撤去。さらに軽量なだけでなく、サーキット走行でのドライバーをサポートするCFRP製フルバケットシートを装着し、防音材の削減や超軽量遮音材の変更まで行っている。
コメント
コメントの使い方