原材料費や原油価格の高騰、円安などの事情により輸入車の価格は、上昇の一途。度重なる価格改定の結果、発売時より車両価格が100万円以上も高価となったクルマさえ出現するほどだ。このまま輸入車は、再び庶民には、手の届かない存在になってしまうのではという不安も生じる。
そんななか、BMWがブランドエントリーとなる新モデルを発表。なんと400万円切りを実現させた最廉価となる1シリーズハッチバックを投入したのだ。BMW最廉価となる新グレード116iの仕様や投入の狙いに迫った。
文/大音安弘、写真/BMW
【画像ギャラリー】1シリーズの新エントリーグレード「116i」のすべて(8枚)画像ギャラリー■BMW最安値となる400万円切りの新モデル
BMWは2022年9月14日、コンパクトハッチバックの1シリーズの新たなエントリーグレードとなる「116i」の追加を発表した。価格は398万円だ。
新グレード「116i」は、1.5L直列3気筒DOHCターボエンジンと7速DCTを搭載する前輪駆動車だ。同じ1.5Lエンジン車である「118i」のデチューン仕様であり、最高出力109ps(80kW)/4300rpm、最大トルク190Nm/1380~3800rpmを発揮する。燃費消費率は118iよりも優秀で、14.3km/Lの低燃費を誇る。
■廉価仕様といえど装備に抜かりなし
116iの魅力は単に価格を抑えただけではない。装備についても厳選し、人気アイテムもしっかりと押さえている。具体的には、専用の17インチホイールとスポーツシートを装備することで、BMWらしいスポーティさを演出。
時代の必須アイテムといえる先進機能では、ACCを含むドライビングアシスト、LEDヘッドライト、BMWライブコックピット、ワイヤレスチャージャーなどの1シリーズ標準アイテムをしっかりと受け継ぐ。
さらに特別仕様として、BMWインディビジュアルのサテンアルミエクステリアやアンソラジットルーフランニングをインテリアのアクセントとして取り入れ、高速移動の必須アイテムであるITSスポット対応DSRC車載器(ETC機能付)も標準装備としている。
ボディカラーは、人気の「アルピンホワイト」に加え、有償色となる「ブラックサファイア」と「スカイスクレイパーグレイ」の計3色から選択することができる。購入希望は、BMWオンラインストアのみの受付となり、40台が限定販売されるという。
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