新型ハリアー(一部改良)発表!! 今夏突然の受注取り消し騒動の答え合わせは「PHEV」追加だった!!

新型ハリアー(一部改良)発表!! 今夏突然の受注取り消し騒動の答え合わせは「PHEV」追加だった!!

 2022年9月26日、トヨタはハリアーの一部改良とともに、プラグインハイブリッドシステム搭載車(PHEV)を新設定すると発表した。従来型のガソリン車、ハイブリッド車は10月4日、PHEVは10月31日に発売する。ハリアーといえば2022年7月末から8月にかけて、納車待ちの顧客に対して販売店営業マンが「従来型の生産終了と受注の取り直し」を告げて回っていることが判明して、大きな話題となっていた。その答えが今回の新型(一部改良)発表とPHEV追加発売となる。以下、概要を整理してお届けします。

文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA

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■PHEVの追加と10.8万~13.8万円の価格アップ

一部改良を受けてハリアーに追加されたPHEV仕様。価格は620万円。ガソリン仕様&ハイブリッド仕様との違いは、グリル内が網状になっているところ(ガソリン&ハイブリッドは横桟型)
一部改良を受けてハリアーに追加されたPHEV仕様。価格は620万円。ガソリン仕様&ハイブリッド仕様との違いは、グリル内が網状になっているところ(ガソリン&ハイブリッドは横桟型)

 今回実施されたハリアーの一部改良の内容は、以下のとおり。

・プラグインハイブリッド車の追加
・(RAV4では「PHV」という表記だったが)ハリアーの場合は「PHEV」と表記
・ハリアーPHEV仕様の車両本体価格は620万円(税込)
・(以下ガソリン車、ハイブリッド車に)プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車及び右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加した「Toyota Safety Sense」を全車標準装備
・コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを採用。12.3インチの大画面ディスプレイを設定したほか、車載ナビを搭載。クルマがWi-Fiスポットになる「車内Wi-Fi」を採用
・12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイを採用
・従来型のガソリン車、ハイブリッド車は上記変更とともに10.8万~13.8万円の値上げ

 2022年7月末から8月にかけて、全国のトヨタ販売店でちょっとした騒ぎがあった。

 ハリアーの納車(もちろん新車販売)を待っているユーザーのもとへ、ディーラー営業マンが一軒一軒連絡して、「この秋にハリアーが改良することになった、新グレードも設定され従来型の価格も変更となり、ついては新型へ受注を取り直したい」と通知。

 すべての顧客に、新型の価格表を提示するととも改良内容を伝えて、注文の取り直しを実施したという。

 これまでも似た事態はあったが、現在、世界的な半導体不足や流通不安、新型感染症による工場の一部ライン停止など、複合的な理由により、空前の長納期化が発生している。

 ハリアーもほかのトヨタの人気車と変わらず「納車を待つお客」が多数膨らんだところで一部改良が実施され、「さすがにここまで大規模なものはこれまでなかった」と、トヨタ販売関係者から声が漏れていた(大変おつかれさまでした)。

「一部改良がある」ということも、「(RAV4に設定されているのだから)いずれハリアーにもPHEVが設定されるだろう」ということも、情報としては入っていたが、今秋一気に実施するとはやや意外だった。

 今回の改良で、ハリアーの納車待ちがさらに長くなりそうだが……とはいえ人気車の商品改良を怠れば、お客さんはライバル車(特にこのジャンルは輸入車が強い)へ流れてしまう。

「いいクルマを作り続けること」と「流通をより健全化すること」への努力は、異なるラインで粛々と続ける必要がある。

 販売現場は大変な苦労を強いられていると思うし、なによりしんどいのは長く待ち続けるお客さんだとも思うが、日本自動車界全体のため、ここが踏ん張りどころだと考えて頑張って支えてもらいたい。

ハリアーPHEV仕様の諸元表。パワーユニットは(エンジン、モーター含めて)RAV4 PEVと共通
ハリアーPHEV仕様の諸元表。パワーユニットは(エンジン、モーター含めて)RAV4 PEVと共通
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