日産 パラメディック 進化の中身 20年ぶりに新型救急車発売!1450万円超!!

日本車初はトヨタ!? 救急車の「今と昔」

2006年に発売された現行型のトヨタ救急車“ハイメディック”。2013年にベース車のハイエースとともにマイナーチェンジされた

こちらは日産 パラメディックのリチウムイオン補助バッテリー搭載車。消費電力の高い電気機器が車内で利用可能に

●トヨタ/ハイメディック

日本車初となる高規格救急車を市販化したのはトヨタだ。

1992年5月に前年の1991年の東京モーターショーへの出展を経て市販化された初代ハイメディックは、当時のハイエーススーパーロング(先代型)をベースにボディサイズを拡大。初代セルシオに搭載されていた4L・V8エンジンに高規格救急車用のチューニングを施したものを搭載していた。

2代目ハイメディックは1997年5月に登場。3.4L・V6エンジンを搭載するグランビアをベースに全長を大幅に延長したモデルで、取り回し性向上のため4WSを装備していた。

現行モデルとなる3代目ハイメディックは2006年4月の登場で、現行ハイエースのスーパーロングの2.7L直4ガソリン車をベースに全高を高めた仕様となる。

救急車は「車両トラブルが絶対にあってはいけない」という類のクルマであるクラウンのパトカーと同様に、フルモデルチェンジまでベース車が出て2年程度の時間を置き、実績を作ってからというのが通例のようだ。

●日産/パラメディック

日産の高規格救急車パラメディックは1992年登場の2トントラックのアトラス、1995年登場OEM供給されたいすゞエルフベースのものでスタートし、1994年に3代目キャラバンの3L・V6エンジン搭載車をストレッチした「パラメディックII」が加わった。

2代目となるパラメディックは1998年5月に登場。初代エルグランドをベースに、Bピラーから後ろは3代目キャラバンを延長したものをドッキングしており、いつ見ても良し悪しを別にしたインパクトを感じる。

搭載されるエンジンはVG型3.3L・V6でスタートし、2001年のマイナーチェンジでVQ型3.5L・V6に換装された。2代目パラメディックは1998年に登場した3代目ジムニーと同様に2018年まで20年間という長きに渡って生産され、本稿の主役、3代目モデルにバトンタッチした。

●2tトラックベース/トライハートなど

かつては三菱ふそうのキャンターベースのものもあったが、現在はいすゞ エルフをベースに札幌ボデー工業が製造、販売するトライハートがある。

ちなみに、高規格救急車は1991年に規格化されたが、その時点では日本車に高規格救急車がなかったためフォードやベンツといった輸入車をベースにした例もある。

◆  ◆  ◆

 人々の生活を支える救急車だが、ここ最近、救急車が来た際に道を譲らない、道の譲り方がわからない一般車が増えている傾向を感じる。

救急車は“命を載せた車”。「自分が救急車に乗っている身だったら……」という気持ちになり、救急車に道を譲ることを第一に考えた行動をとってほしいものだ。

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