ホンダ N-BOXが王者に君臨する軽スーパーハイトワゴンのカテゴリー。巻き返しを狙いたいダイハツが2022年10月3日に従来モデルのマイナーチェンジと併せて登場させたのがタント「ファンクロス」である。ファンクロスはアウトドアにピッタリのタフなエクステリアデザイン、泥汚れなどにも強い撥水シートが採用されている。アウトドアに似合うニューモデルを現地でじっくりチェック!
●タント ファンクロスのPOINT
・ノーマルのタントに比べアクティブ感やタフさを強調したエクステリアデザイン
・エンジンは引き続きKF型を搭載するが、ECU最適化を行い、さらなる低燃費を実現
・シートや荷台部分はアウトドアシーンで役立つ撥水シート、防水加工シートバックを採用
・安心のスマートアシストも標準装備
※本稿は2022年10月のものです
文/ベストカー編集部、写真/DAIHATSU、ベストカー編集部 ほか、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2022年11月26日号
■お買い物からキャンプまで幅広く使える
今、軽スーパーハイトワゴン市場が密かに熱を帯びているのだが、ダイハツタントシリーズは今のところ競合他社のモデルと比較しても後塵を拝する結果に終わっている。
8月の販売台数を見ても、N-BOXが群を抜いて月に1万台近くを売る一方でタントは5119台に留まっている。
これはスペーシアの月6751台と比べても低い数値であり、苦戦を強いられている戦況だ。
だが、いつまでもライバルに負けているわけにはいかない!
そんなダイハツタントが巻き返しを狙うべく、10月3日にマイナーチェンジを発表、同日より発売した。
そのなかでも最大の注目株は、アウトドアでアクティブなイメージを思わせる「ファンクロス」の存在だろう。
さっそくクルマをじっくり見ていくぞ!
今回追加されたタントファンクロスは、昨今流行しているアウトドアシーンで映えるデザインと、実際に外で遊んだ時にあると役立つ装備がたくさん盛り込まれている。
元々、タントは高い利便性と使い勝手のよさがウリのモデルだったが、それを活かしてアウトドア仕様に仕立てたのだという。
Bピラーを廃して乗り降りを楽にしたほか、ドアを開けた時の開放感がたまらない「ミラクルオープンドア」も継続採用されている。
左側のみ採用で、右側は通常どおりピラーが一本立っているのだが、片側だけでも大きい開口部があれば、人の乗り降りはもちろん、荷物の出し入れであったり、レジャーの場面でも役立ちそう。
車内も一工夫されている。
子どもが川沿いで水遊びを楽しんでビショビショになったり、泥んこまみれで車内に上がったりすることも場面としてあるはず。
もし野外にレジャーシートを敷いていたのなら、片付けの時に地面の土埃を落とさず積み込み、汚れてしまう……なんてこともあり得るハズ。
もしそのような状況で乗ったとしても、あとでお手入れがしやすいように標準で撥水シート、防水加工シートバックを装備している。
さらに、夜間でも積み下ろしが楽にできるように、ラゲッジルームランプが増設されていたり、あると嬉しいUSBポート(タイプA)も装備されている。
エンジンはマイナーチェンジ前と同じKF型660cc直列3気筒エンジンを搭載。
ターボモデルもラインナップされており、これだけ聞くと「何も変わってないじゃん?」と思うかもしれないが、実際にはECUの最適化などを行い燃費性能の向上を図っている。
平日の街乗りやお買い物の足として乗りつつ、週末は家族や親友とどこか遠くへ大自然を堪能しにいく……そんな人にはまさにピッタリの一台だ。
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