■BDはマツダの今後を示す試金石か!?
そしてお待ちかね大幅なイメージチェンジを果たした「BD」を紹介しよう。そもそも「BD」とは「ブランクデッキ」を指すそうで、なにも加飾をしていない「素」のスケートボードの状態を言う。
つまりここからカスタムを加えて自分色に染め上げてほしいというマツダの願いが込められている。正直なところここ最近のマツダ製品は「マツダが作るクルマのことわかっているよね?」とユーザーに問いかけている雰囲気があった。
コンパクトカーから大型SUVまで一気通貫のクルマ作りはブランディングにも一役買ったと思う。しかし「マツダに乗ってみようかな」という若者にとってはやや敷居が高く、実際にマツダの調査によればここ5年で20~30代の顧客比率が減少したという。
そこで今回のBD。グリルがいま流行のグリルレスルック。まるでBEVのようにグリルを塞いでいる形状だ(もちろん冷却性能などは問題なし)。そしてカスタムパーツとしてさまざまなバリエーションを展開しているのも大きい。
最大で198通りの表現パターンを選べるBDは若年層にもすんなりと受け入れられそうだ。
■環境対応もバッチリ!! マツダのこだわりはいいよね~
今回のマツダ2の撮影会で目立ったのが環境対応について。一部グレードではルーフの2トーンカラーを選べるのだがなんとこれラッピング。しかも工場の生産ラインで職人さんが1台ずつ貼るというのだ。
マツダがそこまでしているのは環境対応のため。2トーン塗装の塗料を削減することで乾燥時のヒーターなどから発生するCO2を削減し、1台当たり30kgのCO2排出量を削減しているのだ(ちなみにラッピング補修についてはディーラーでもできるようにするなど検討中)。
この環境対応はプラスチック部品の製法にも現れており、植物原料由来原料を使ったプラスチック「バイオエンプラ」を採用している。実はバイオエンプラはもともとが透明であり、白色のプラスチックに塗装するよりも発色がよく、塗装コストも省ける。
心配な耐候性もバッチリでハードコートも不要なほどだという。発色もよくなり質感もアップ、そして石油資源の使用削減にも結び付く。マツダ2はクルマのアプローチ、そして素材転換などマツダにとっても大きな転換点になりそうだ。
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コメント
コメントの使い方新デザインに期待していたのですが・・・2は前期型のスポーティさと品質感の融合なデザインがやっぱり一番良かったですね。
私はBD好きなのですが、自戒含めてセンスがいいと自分では思いこんでる人が買う車って感じです。