日米それぞれで開催される、年初の大型モーターショーといえば「東京オートサロン」と「デトロイトショー」だ。両ショーには数々の出展車が登場したのだが、なかでもやはり気になるのは市販前提となるモデルたち。
そこで本稿ではショーへの出展で終わらず、実際に市販前提となっているモデルをメーカー毎にピックアップして紹介。今から登場が楽しみな“大物”の中には、年内デビューが予定されているモデルもある!
文:ベストカー編集部、写真:編集部、LEXUS
ベストカー 2019年2月26日号
コペンには「GR」、ジムニーには待望のピックアップも!
■トヨタ
東京オートサロン 2019のトヨタブースには「GRMN」絡みの注目車たちが勢揃いだった。
新型スープラのスーパーGT GT500クラス参戦マシン&「GRスープラコンセプト」、「マークX GRMN」のほか、今回が初のお披露目となった「コペン GRスポーツコンセプト」、そして2019年正月の箱根駅伝中継でもたびたび注目された現行型センチュリーのGRMNが会場内でひと際スポットライトを浴びていた。
特に、コペン GRスポーツコンセプトは紹介用のボードに「参考出品 公道走行不可」と記載されていたのだが、ダイハツブースにもレッドカラーのコペン GRスポーツが展示されており、年内の市販化を目指すという。トヨタとダイハツ両ディーラーで販売される見込みだ。
■スズキ
東京オートサロン 2019で、特に注目モデルが多かったのがスズキブースだ。
まずは人気の現行型ジムニーをベースに極限の自然状況に挑むコンセプトモデル「ジムニーSURVIVE」を筆頭に、その小型車仕様となるジムニーシエラのピックアップモデルなど魅力いっぱい。
このピックアップの開発は進んでいるが、なにしろノーマル仕様のジムニーとシエラの納期長期化がひと段落しない限り新規モデルの追加は難しいという事情もある。
とはいえ、長いモデルサイクルの中でいずれ用意したいラインアップであることは間違いなく、恐らく数年後の追加発売となりそうだ。
また、スイフトスポーツの持つ魅力をより先鋭化した「スイフトスポーツ YELLOW REV.」は、欧州のWRCで“イエローバレット”(=黄色い弾丸)の異名を取った頃を彷彿とさせた。さらにデビューしたばかりのスペーシア GEARのアウトドア仕様なども出展された。
「デトロイトの大物」レクサスのオープンカーは年内にも登場!
■レクサス
レクサスのフラッグシップクーペモデル、「LC」にコンバーチブルが加わる。2019年のデトロイトショーではそのコンセプトモデルがワールドプレミアされたのだが、そのまま市販されたとしても何も不思議はないくらいの完成度でコンセプトカーは登場。
「LC コンバーチブルコンセプト」のボディサイズは、全長4760×全幅1920×全高1350mm、ホイールベースが2870mmと、クーペよりも全長が若干短縮し、全高が若干上がる程度。さらにコンバーチブル専用の大径22インチアルミホイールを採用している。
LCといえばリアに向かって絞り込まれていくルーフのデザインが特徴的なのだが、コンバーチブルコンセプトはその流麗なデザインにいちだんと磨きがかけられ、ラグジュアリーオープンとしての存在感を放っている。
実際、リトラクタブルルーフの格納状態に関してもデザインは相当のこだわりで仕上げられているのだという。ルーフを開けた状態でも閉じた状態でもサイドビューの流麗な美しさをとことん追求している。インテリアでは、ルーフを開けた際の車外からの見え方にもこだわったというのは開発スタッフの弁。
そのルーフはメタルルーフになるのか、ソフトトップになるのかはデトロイトショーの時点では正式なアナウンスはされていなかったのだが、ソフトトップになる可能性が高そうだ。車重自体はオープン化されることでクーペよりも重くなることは間違いないだろう。
そもそもレクサス初のFセグメントクーペであるLCが、コンセプトカーのLF-LCとして最初に姿を見せたのが2012年のデトロイトショーだった。
2017年3月には日本での販売が開始され、477psのV8、5LDOHCとシステム出力359psのV6、3.5LDOHC+モーターのハイブリッドと2本立てのパワートレーンを用意する。車両本体価格1300万〜1450万円という高価格帯ながら’17年はおよそ10カ月間で2461台を販売している。
「ベストカー」でもこれまでにLCにコンバーチブルモデルが追加されることは何度もお伝えしてきているが、ようやく追加設定されることになる。
早ければ今年11〜12月頃には日本でも導入されることになりそう。今から登場が待ち遠しい1台と言えるだろう。
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