■日本発売は2024年中の予定
レクサスGXの国内販売は2024年中と公表されている。もうちょっと待たなければならないのだが、ひと足早くプロトタイプに富士スピードウェイ内の特設オフロードコースで試乗した。
「3.5Lツインターボエンジンのトルクは低速からたっぷりあって、おそらくは2.5トン前後と思われる車体を粘り強く走らせる。
LXの試乗会よりも難度の高いモーグル路やロックセクションをいとも簡単に走り切る悪路走破性はとてもハイレベル。クロールコントロールやマルチテレインコントロールなどの電制デバイスの働きも自然で、嫌な“介入感”がないのがいい。
サスペンションストロークが長いため、タイヤをしっかりと接地させながら足が伸びて、車体の揺さぶられが少ないから、視線が安定してドライバーは安心感が高いし、快適ですらある」と、試乗をした国沢光宏さんは大絶賛。
ラフロードで前後のスタビライザーをオートでキャンセルするE-KDSSの効果も大きい。
今回の試乗車はV6、3.5Lツインターボ+10ATを搭載するGX550 “OVERTRAIL”だったが、直列4気筒、2.4Lターボハイブリッド+8ATを搭載する仕様も設定される。
このHEVパワーユニットはいずれ国内仕様のランクル250にも搭載される計画だ。
ランクル250でも採用される電制パワステ(EPS)だが、過酷な使用環境での耐久性や操縦性を心配するユーザーもいるだろう。
トヨタとしては徹底的に耐久性をテストして「問題なし」と判断。しかも、油圧パワステでは対応できなかった不快なキックバックを消すことができ、快適で確実な操舵感を実現。このあたり、大きな進化といえるだろう。
●レクサスGX主要諸元
・全長:4950mm
・全幅:1980mm
・全高:1865mm
・ホイールベース:2850mm
・対地障害角(アプローチ):26度
・対地障害角(ランプブレークオーバー):23度
・対地障害角(デパーチャー):23度
・エンジン:直列4気筒DOHCターボ T24A-FTS、2393cc
・最高出力:330ps(システム)
・最大トルク:64.3kgm(システム)
・トランスミッション:8AT
・サスペンション:F=ダブルウィッシュボーン R=トレーリングリンク車軸式
・タイヤサイズ:265/70R18
●レクサス GX550“OVERTRAIL”主要諸元
・全長:5005mm
・全幅:2000mm
・全高:1935mm
・ホイールベース:2850mm
・対地障害角(アプローチ):26度
・対地障害角(ランプブレークオーバー):23度
・対地障害角(デパーチャー):23度
・エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ V35A-FTS、3444cc
・最高出力:415ps/5200rpm
・最大トルク:66.3kgm/2000-3600rpm
・トランスミッション:10AT
・サスペンション:F=ダブルウィッシュボーン R=トレーリングリンク車軸式
・タイヤサイズ:265/70R18
●レクサスGX・T24A-FTSハイブリッド
・形式:直列4気筒ガソリンターボ
・総排気量:2393cc
・ボア×ストローク:87.5×99.5mm
・最高出力:330ps(システム出力)
・最大トルク:64.3kgm(システムトルク)
・トランスミッション:8AT
●レクサスGX・V35A-FTS
・形式:V型6気筒ツインターボ
・総排気量:3444cc
・ボア×ストローク:85.5×100.0mm
・最高出力:415ps/5200rpm
・最大トルク:66.3kgm/2000-3000rpm
・トランスミッション:10AT
コメント
コメントの使い方素朴な疑問として、トヨタに限らずプラットフォームが一般化してから
ずっと「兄弟車の定義ってなんなの?」って思ってる