■ウリは3モードを持つスズキ初の「マルチユースフラップ」採用
そのパッケージングは、広い室内をより使いやすく快適な空間へと進化させ、リアシートには「マルチユースフラップ」をスズキ車で初めて採用している。フラップの位置や角度を調整することで3つのモードを選べ、使用シーンやライフスタイルに合わせた利用が可能だ。
具体的には、リアシートの座面を延長して膝裏をサポートする「レッグサポートモード」、脚を伸ばして自宅にいるかのようにリラックスできる「オットマンモード」、運転中に坂道でのカーブなどで荷物が後席から床下に落下するのを防止する「荷物ストッパーモード」を設定。
このマルチユースフラップ、まずオットマンありきで開発したのかについて鈴木チーフエンジニアに聞いたところ、「いえ、実は最初の前提は後席の荷物落下をどうにかできないかという観点から開発がスタートしました。オットマンモードについては、そのなかで追加されて出てきた発想だったんです」とのこと。
■ユーティリティや後席快適性もますますアップ!
スペーシアのユーティリティは新型でさらに磨きをかけ、インパネ周りは運転席や助手席からの動線や使いやすさを考慮したレイアウトに。スズキの軽初となる装備では、電動パーキングブレーキとステアリングヒーター(スペーシアカスタムのハイブリッドXS、ハイブリッドXSターボに採用)を備えているのも大きなポイントだ。
ユーティリティ面では運転席側にもオープントレーを設置。助手席にはスクエアなビッグオープントレーとティッシュボックスが1個収納可能なインパネボックス、さらにUSBソケットを2カ所に、左右両側にフロントドアアッパーポケットを設置するなど多彩な収納スペースが用意されている。
また、楽に乗り降りが可能なスライドドアについてはさらに進化。先代モデルから形状を変更し、35mm大きくなってつかみやすくなった新形状乗降グリップやパワースライドドアはフロントドアとバックドアのリクエストスイッチ操作で予約ロックが可能(スペーシアハイブリッドGを除く全車に標準)になるなど後席快適性を向上。
後席用に新形状のパーソナルテーブルや静粛性を高めたスリムサーキュレーターも採用。このほか、後席用のUSB電源ソケット(タイプAとC)、後席センターアームレスト、LEDルームランプなどを備えており、利便性と快適性をさらにアップさせている。
■先進安全装備も抜かりなし!
安全機能はミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」をスズキで初めて採用し、全車に標準装備している。
また、全車速追従機能・停止保持機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援機能を採用し、安全機能を充実させている。
走行性能については、R06D型エンジン(NA車)とマイルドハイブリッドを搭載し、軽ハイトワゴンクラストップとなる25.1km/L(WLTCモード燃費)の低燃費を実現。また、環状骨格構造や減衰接着剤などの採用により、高い操縦安定性や室内の高い静粛性、快適な乗り心地を実現したという。
価格はスペーシアが2グレード構成で「ハイブリッドG」のFFが153万100円、4WDが165万6600円、「ハイブリッドX」のFFが170万5000円、4WDが182万4900円。スペーシアカスタムが3グレード構成で「ハイブリッドGS」のFFが180万1800円、4WDが192万5000円、「ハイブリッドXS」のFFが199万5400円、4WDが211万5300円、「ハイブリッドXSターボ」のFFが207万3500円、4WDが219万3400円。
ライバルのN-BOXの価格帯が164万8900~236万2800円であることを考えると、やや安い価格設定となっていることがわかる。新型スペーシアの王者追撃がついに始まる!
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