■さっそくマルチユースフラップを使ってみた
さっそく、座面横にあるボタンを押してシートフラップを膝裏の部分に押し当ててみた。靴底がしっかりフロアに固定され、足と体全体が安定した体勢になることができた。
たしかにスーパーハイトワゴンの場合、ルーフが高く、足元空間は広々としていて安定しないことが多い。特にアシストグリップに手が届かない場合や長時間握っている場合は疲れてしまうこともある。そうした声を聞いて採用したのがこのレッグサポートモードなのだ。
足元スペースが広すぎて足の置き場所がないと感じることもあった軽スーパーハイトワゴンだが、これでしっかり足を固定することができるので、落ち着いた気持ちになる。ちなみにこのレッグサポートモードは走行中に行うといい。
続いて、本命のオットマンモード。シート横のボタンを押してシートフラップを伸ばせばオットマンモードになる。ただし、ノア&ヴォクシーのオットマンと比べると、当然といえば当然だが、シートフラップが短く小さいので、「快適、快適」というほどのものではなかった。まあ、期待値が高かったせいもあるが……。
ただし、オットマンが軽に付いているということだけでも価値がある。後席は左右独立でシートスライドやリクライニングできるほか、後席アームレストや前席の背もたれ後ろにはパーソナルテーブル、さらにはタイプAとタイプCのUSB電源ソケット、天井にはエアコンが後席まで効くようにしたサーキュレーター、ロールサンェードまで備わっていて、まさに至れり尽くせりの状態。
筆者がスペーシアを購入したとしたら、パーソナルテーブルにパソコンを置いてリモートワークをして、疲れたらオットマンモードにして仮眠をとる、そんな快適な生活を送るのでは、と思う。
そして、マルチユースフラップ開発の発端となった荷物ストッパーモード。後席に置いた荷物がブレーキなどのショックで落下しないようにフラップを上に向けるだけ。
これはヴィッツやヤリスの助手席に用意された買い物アシストシートを思い出す。座面前方下にあるついたてを引き上げれば前に転げ落ちない秀逸の装備だったが、これが新型スペーシアにも採用されたというのは嬉しい。
筆者もスーパーで買った買い物袋を足元のフロアに置くのはいつもはばかれるため、後席のシート座面に置いているのだが、たいていはいつのまにか下に落ちてしまっている。
普段の生活に密着した便利装備をめいっぱい装備したスペーシアは、まさに庶民の味方!
このマルチユースフラップがN-BOXを超える最終兵器になりうるかも、といっておこう。
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