手頃なレクサスとして人気だったコンパクトSUV「UX」が新しくなった。新型はハイブリッドとBEVの二本立て。ハイブリッドはシステム出力も向上した。早速中身を見ていこう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/レクサス
【画像ギャラリー】LBXとどっちがいいか悩ましい新型UXのお姿を見て!(42枚)画像ギャラリー■UX250hがパワーアップしてUX300hに!
2018年に登場し、80カ国以上の国と地域で累計34万台を発売してきたレクサスUX。販売比率でみると電動車のセールスが90%を超えており、2035年の完全電動化を目指すレクサスのけん引役的な1台ということもできる。
そんなUXがマイナーチェンジを受けた。今回の改良では「安心とゆとり」を開発テーマとし、走りと先進装備を中心に、刷新を果たしたという。
まずはグレード構成から。すでにアナウンスされていたことだが今回のマイナーチェンジをもってガソリンモデルは生産終了となり、新型はハイブリッドとBEVという2本立てとなった。ノーマルに加えてVersion C、F SPORT(ハイブリッドのみ)、Version Lという展開は従来通りだ。
その中で従来「UX250h」という呼称だったハイブリッドモデルが「UX300h」へと進化を遂げた。
UX300hはエンジンが2LのダイナミックフォースM20A-FXSである点は変わらないものの、ハイブリッドシステムを刷新。その結果システム出力は135kW(184ps)から146kW(199ps)までアップし、WLTCモードも2WDモデルで26.3km/Lを実現している。
いっぽうの300eはスペック的な進化はないが、バッテリー温度を調整する駆動用ヒーターの搭載などによって充電時間を約25%短縮、BEVとしての使い勝手を高めている。
■メーターパネルは12.3インチの液晶パネルに
両モデルに共通する改良点としては、フロント骨格にラジエターサポートブレース、ロアバックパネル下端にもガゼットを追加し、ドライブフィールや操縦安定性が高まっている。ボディの制振材・遮音材の適正配置により、ロードノイズも低減したそうだ。
ソフトウェア的な進化もある。よりドライバーの志向にあった走りを実現するため加速度センサーの制御を強化、コーナー進入でのブレーキングや旋回中の待機回転数維持、再加速などをよりリニアに行えるようになっている。
気になる見た目の変化だが、エクステリアの変更は少ない。いっぽうインテリアには予防安全の拡充と連動した変更が加えられた。
最大の変更点はメーターパネル。従来の物理メーターから12.3インチの液晶パネルに変更され、多彩な表示が可能となった。さらにシフトレバーも小ぶりになり、プリウスと同じシフトポジションを電動制御するセレクトロシフトマチックが採用された。
シフトレバー回りではセンターコンソールパネルやフロントトレイ、ドアのパワーウインドウスイッチベースなどに、金属感がある塗色を採用。光によって変化する映り込みが楽しめる。
新型UXの価格は、UX300hの2WDモデルが455万9000円から、BEVの300eはVersion Cが650万円からとなる。ガソリンモデルがなくなったためボトムの価格は上がったが、新に加わったLBXともども、レクサスのエントリーSUVとして人気を集めそうだ。
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