■売れてるシトロエン、その理由は?
(TEXT/小沢コージ)
●成功のカギはちょうどいいレベルの難解なオシャレさ!
久々に日本でも好調なシトロエン。コンパクトのC3で比べると、旧型の平均月販台数が55台だったのが新型は168台に3倍増。
全体では今年2019年上半期の販売台数は4年前の2015年上半期に比べて83%増! もちろんいまだ年間3000台レベルでドイツ勢には敵わないけどね。
とはいえ右肩上がりなのは事実で、ぶっちゃけそれは個性化の成功であり、小沢言うところのキテレツキュートデザインであり、ほどよく難解なクルマ作りが受けてるから。
●日本でのラインナップ(1) C3エアクロスSUV
というのもシトロエンと聞いて誰もが「低燃費」とか「アウトバーンの走り」とか「磐石の美しさ」は求めないじゃないですか。
シトロエンといえば、かつての傑作DSやGSや2CVが持ってた個性のデザインであり、難解な作りが勝負。今はソイツがほどよく戻って来てるんですね。
●日本でのラインナップ(2) C5エアクロスSUV
秘密は2014年にルノーから電撃移籍した辣腕経営者のカルロス・タバレス。
一説によると、例のカルロス・ゴーンが幾ら待ってもトップに引き上げてくれないので、堪えきれずに移ったらしいけどコイツが大成功。そしてタバレス路線の象徴が、2014年登場のC4カクタス。
残念ながら日本には限定で数100台で入っただけだけど、コイツが超斬新。
●日本でのラインナップ(3) C3
NOVAウサギもビックリの仏頂面マスクや板チョコとも称されたドアサイドの「エアバンプ」なる衝撃緩衝材はコイツが源流。
革ジャンの肩パットの如きファッションセンスで、最新シトロエンのキテレツキュートさや難解オシャレがギュッと詰まってたわけ。
●日本でのラインナップ(4) グランドC4スペースツアラー
そのほかシトロエンのDSモデルを独立させて「DS」ブランドにしたり、新作DS3にガソリン車とEVを作れるプラットフォームを投入したりとヤリクチは斬新。
自動運転系にも積極的だし、キモは新CEOと打ち出した新路線が当たってるからなんですな。
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