滲む期待と不安 ホンダeに対する現場の声は?
【証言1:首都圏ホンダカーズ営業担当者】
電気自動車といえども扱う車種が増えることは、お客さんとの商談機会が多くなるので歓迎したい。しかしながら「ホンダe」そのものが売れるかどうかは、実際に発売してみないとわからない。
日産がリーフであれだけの経験と航続距離の長さ、信頼性の高さを持ちながら、販売に苦労しているのを見ると、ホンダは量販に成功するまで相当の期間がかかると予想している。
ハイブリッドはよく売れているが、電気自動車を買うなら充電のいらないこちらで充分という考え方をするお客さんがほとんどだと思われる。
航続距離が200kmということは近くに買い物や用足しで出かけるくらいしかできない。フィットハイブリッドよりも100万円以上も高いのだから、台数を稼ぐのは難しいと思う。
【証言2:首都圏ホンダカーズ営業担当者】
営業マンにとっては新車を売るのに毎月のノルマをいかに達成するかが最大の関心事になっている。
新しい電気自動車を売るのは商品説明に時間がかかるし、充電設備の設置などにも余分なアピール活動が必要になるので、売り込みには時間がかかる。
こうなると毎月のノルマ達成に支障が出るので営業マンサイドとしては、どうしても普通の新車を売るのを優先し、電気自動車は後回しにならざるをえず、売れ行きは良くならない。
同じような価格なら航続距離が長く、信頼性のあるリーフを選ぶことになってしまうのではないかと考える。
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