バランスとれたカローラツーリングの注意点は?
つまり、「サイズと価格が手頃なワゴンが欲しい」と思った時、カローラツーリングは数少ない適度な選択肢になる。
商品企画担当者は「カローラの場合、ワゴンも法人のお客様が意外に多く、従来型のフィールダーでは25%前後に達しました」というが、ワゴンはセダンに比べるとパーソナルユーザー比率も高い。そうなるとツーリングであればボディを3ナンバー化した時の抵抗感も弱く、好調な売れ行きになった。
カローラツーリングは、機能が全般的に充実しているが、購入するなら後席と荷室の広さは確認した方が良いだろう。
身長170cmの大人4名が乗車した場合、従来型となるフィールダーの膝先空間は握りコブシ2つ分だったが、新型は握りコブシ1つ半にとどまるからだ。着座姿勢も腰が落ち込みやすい。
開発者は「ツーリングは3ナンバー車になりましたが、前後席に座る乗員同士の間隔は、5ナンバーサイズのフィールダーを30mm下まわります。床と座面の間隔も40mm減りました。荷室の奥行寸法も50mm短くなっています」という。
それでもカローラツーリングは堅調に売れる。ワゴンの需要は日本ではミニバンに押され、北米などの海外ではSUVに奪われとはいえ、車種数が過剰に減ったからだ。
トヨタのカルディナやクラウンワゴン、日産のアベニールやステージアなど、豊富に用意されていたワゴンの大半が生産を終えた。
その結果、行き場を失ったワゴンの需要がカローラツーリングに集まるわけだ。
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