■3代目NC(2005~2015年)
3代目ロードスターはマツダの社内的な事情もあり、2003年登場のRX-8とプラットホームを共用する部分があったほか、エンジンも2Lになるなど速さを増し、若干車格が上がった感もあるモデルとなった。
そのなかでもマツダの開発陣はロードスターらしい運転する楽しさをキープすべく、最軽量グレードであれば車重は2代目ロードスターとほとんど変わらないレベルに抑えた点には大きな拍手を送りたいところだ。
また3代目では登場翌年にRHTという電動メタルトップを追加したことも覚えておきたい。
2008年のビッグマイナーチェンジでフロントマスクの変更だけでなくスペックは変わらないもののレブリミットの向上やロールセンターの変更に代表されるサスペンションの大改良など毎年のように改良や20周年、25周年記念車といった特別仕様車が設定され、ファンに話題を与え続けた。
また3代目ロードスターは歴代ロードスターで最長となる10年間生産されたモデルでもある。
【初期型ベースグレード】全長3995×全幅1720×全高1245mm、ホイールベース2330mm、車重1090kg、2L DOHC、170ps/19.3kgm、前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク、205/50R16、220万円(5MT)※ベースグレード以外のMTは6速
■4代目ND(2015年~)
4代目となる現行ロードスターのコンセプトは、3代目で初代と2代目から失った部分があったのもあり、ズバリ「原点回帰」である。
具体的にはアルミやハイテンションスチールの多用による徹底的な軽量化で最軽量グレードでは車重を初代並みの990kgに抑えたことや、ソフトトップのエンジンは1.5Lにダウンサイジングしたことが挙げられる。
またライトウェイトオープンスポーツカーという需要のそう多くないモデルを継続するためという目的もあり、フィアット向けにエンジンなどを変えたモデルを124スパイダーとして供給していることも覚えておきたい。
3代目で登場したRHTはRFと呼ばれる電動タルガトップに移行し、RFは2Lエンジンを積むなど全体的にややラグジュアリーなキャラクターを持つ。
登場から5年目となった4代目ロードスターもRFの大改良や30周年記念車といった特別仕様車の設定など毎年のように手を加えており、今後の進歩も非常に楽しみだ。
【S】全長3915×全幅1735×全高1235mm、ホイールベース2310mm、車重990kg、1.5L DOHC、131ps/15.3kgm、前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク、195/50R16、249万4800円(6MT)※ソフトトップ車のスペック
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