名車は魅力ある複数の要素が織りなされ「名車」となり得るものだが、飛び抜けた大きな魅力があるのもまた事実。ここでは4つの要素に分け、それぞれの「ナンバーワン」を選出。ここに登場した4台は、10年後の名車になっているはずだ!!
※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:マツダ、ホンダ、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
10年後に語り継がれるパワーユニット
日産GT-RのV6、3.8Lツインターボは無敵だが、2025年8月に生産を終了しており、「現行車が対象」という今回の企画のルールに合致しない。
というわけで、GT-Rを除いて探すことになるが、GRスープラの直6、3Lターボは有力候補もBMW製というのがマイナス。ZのV6、3Lツインターボも有力候補だが、ナンバーワンとするにはちょっと弱いか。
プレリュードの「純エンジン車のようなハイブリッド」も面白いが、電動車は10年後もっと進化している可能性が高いのが気になる。
で、「まだ乗っていないけど」という反則級の選択になるのは承知のうえで、マツダ ロードスタースピリットレーシング、それも200台限定の12Rをこの項のナンバーワンにしたい。
吸気ポートの形状変更、手作業による研磨、カム形状の変更、エキマニ専用開発など、「1990年代か?」と思えるチューニングが満載。10年後、必ず語り草になっているだろう。
10年後に語り継がれるデザイン
これは難しい。万人が納得できるナンバーワンは決められないのをわかったうえで、まず5台候補を挙げるとZ、ロードスター、マツダ3、クラウンスポーツ、ランクル250となる。異論もあるだろうが、ご勘弁。
ここで重要なのは「10年後」というキーワード。10年後はペキペキのガンダム系デザインが主流になっていて、流麗なデザインがノスタルジックな味わいになっている可能性が高いとベストカーは予想する。
そうなるとロードスター、マツダ3のマツダ勢が有力。特にマツダ3ハッチバックはコンパクトなサイズのなかに実用性とデザイン性を両立させた点を高く評価したい。
10年後に語り継がれるチャレンジャー
失敗を恐れない挑戦をしたクルマを選びたい。
ということで真っ先に思い浮かんだのが新型プレリュード。オワコンだと思われていた正統派クーペを今、復活させるなんて、大拍手を送りたいくらいに酔狂な話ではないか。
「純エンジン車のようなハイブリッド」というのも、10年後には「あの挑戦が今に繋がっている」と評価されそうな予感あり。
この時代にSUVでもクロスオーバーでもミニバンでもない、正統派クーペの新型車を出したチャレンジは素晴らしい!
10年後に語り継がれる個性派
このナンバーワンは比較的選びやすい。デリカD:5。2007年登場のご長寿車だが、JMSに改良モデルも出ていてまだまだ頑張る。しかも4WD性能を上げてきたのだから、自分の生きる道をよく知っている。唯一無二の「悪路に強いミニバン」は10年後にも高く評価されているだろう。
























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